働く広場2020年9月号
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働く広場 2020.9タルも可能。今後はトークセッションやコミュニティごとの交流会、ユニバーサルマナー検定、手話講座、ワークショップ、座談会なども随時開催していく予定。 聴覚障害者らでつくる「NPO法人インフォメーションギャップバスター」(横浜市)は、口の動きが見える透明なマスクのつくり方をウェブサイトで公開している。顔全体を覆うフェイスシールドなどの普及が行き届かないなか、手近な材料を使ってつくれる方法を型紙とともに紹介している。 材料は、透明でやわらかいカードケースかクリアファイルと、耳にかけるゴム。文房具店や100円ショップなどで購入できる。型紙に沿って切り抜き、両脇にパンチで穴を開けてゴムを通せば完成。内側にスポンジを鼻当てとして貼りつけると密着度があがる。 ウェブサイトでは日本語のほか、英語・ネパール語でもつくり方を紹介している。http://www.infogapbuster.org/ タクシーアプリ「JapanTaxi」は、車いす対応の研修などを受けた乗務員が乗務するユニバーサルデザインタクシーを指定注文できる機能を開始した。「都みやこタクシー株式会社」(京都市)の車両から機能対応する。 都タクシーは、京都市内などがおもな営業エリア。50台以上が同機能に対応。利用方法は、アプリで乗車場所および降車場所にピンを置い 手話通訳者が間に入り、聴覚障害者と耳が聞こえる人を電話でつなぐ「電話リレーサービス」を制度化する新法「聴覚障害者等電話利用円滑化法」が、参議院本会議(第201回通常国会)において全会一致で可決し成立した。聴覚障害者がインターネット回線を通じて手話や文字で通訳オペレーターとやりとりし、オペレーターが通話先に同時に伝える。警察や消防への緊急通報でも使える。 制度の基本方針は、総務省が電話リレーサービスの提供事業者を指定し、監督。固定電話や携帯電話の電話代を年数円上乗せし、その負担金からサービス提供事業者に交付金を出す仕組み。 北海道は、通勤が困難な障害者がテレワークで働くことを推進するため、テレワークの就労体験事業を始める。業務はデータ入力やホームページの点検、イラスト作成などを想定し、体験後は本人の希望をふまえて一般企業への就職や福祉的就労への移行を支援する。 対象は札幌市以外に住む20〜50代の身体障害者。障害者支援のNPO法人が希望者と面談して仕事の内容を決め、3〜4カ月間、在宅で仕事を体験する。年に5人程度ずつ、2022(令和4)年度まで3年間実施する予定。 栃木市は、障害者がアパートの1室で一人暮らしを体験する「市くらしだいじネット一人暮らし体験事業」を始めた。地域で自立生活を目ざす障害者が、体験によって課題や不安を把握することなどが目的。対象は身体、知的、精神の障害種別を問わず、障害程度区分1〜3または同程度の18歳以上の市民。緊急時の連絡に対応できる人が必要。登録から6カ月間のうちの20日以内、最長4連泊までくり返し利用できる。費用は1日250円。 参加者は同市内にあるアパート2階の1室(家具つき)で暮らす。必要に応じて居宅介護事業所が家事援助を行う。事前に栃木市障がい児者相談支援センターのコーディネーターと体験計画を作成し、体験後にふり返る。問合せは栃木市障がい福祉課へ。電話:0282ー21ー2219 ユニバーサルデザインのコンサルティング事業を展開する「株式会社ミライロ」(大阪府)(※)が、丸井錦糸町店5Fに、ダイバーシティ&インクルージョンに関する情報発信と交流の拠点として初のリアル店舗「ミライロハウスTOKYO」をオープンした。 店舗では、先進的なITデバイスや車いすの走行アシスト器具、視覚障害者のサポートツール、情報保障機器の体験などができるほかレン透明マスクのつくり方をウェブ公開神奈川車いす対応タクシーの指定注文が可能に京都地方の動き生活情報障害者のテレワーク推進へNPO法人と連携北海道丸井錦糸町店にミライロの店舗東京気軽に一人暮らし体験を栃木国の動き手話の「電話リレーサービス」新法成立検索働く広場 2019年10月号※2019年10月号の「この人を訪ねて」で、株式会社ミライロ代表の垣内俊哉さんを取材しました。ぜひご覧ください30

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