働く広場2020年12月号
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◆業種各種サービス業。JFEエンジニアリンググループの職場環境、IT、電子化、広告宣伝などのサポート業務を展開◆従業員数283人のうち、障害者は24人(知的障害19人、精神障害4人、 身体障害1人)◆障害者職業生活相談員数 4人JFEビジネスサポート横浜株式会社(神奈川県横浜市)【取材先プロフィール】働く広場 2020.12対応すればよいのかと迷う人もいますが、特別扱いする必要はありません。特性上の配慮は必要ですが、当社の一般社員として育てればいいのです」①障害のある社員の話を聞く 相談員になって日が浅いと、心の距離を近づけようとして、自分のことをたくさん話しがちです。それよりも「話を聞いてほしい」社員の方が多いので、「聞く」ことに徹しましょう。②顔と名前を1日も早く覚える 「自分の名前を呼んでくれた」という喜びが、心を開くきっかけになります。③伝え方で、自信やモチベーションをアップ 本人の自信やモチベーションは、言葉のかけ方ひとつで変化します。相手の性格や状況を見極めて工夫してみましょう。 同社は、JFEエンジニアリンググループの一社として、ものづくりを支えるさまざまな事業を行っています。そのなかで障害のある社員たちは、スキャニングなどの電子化サービス、定期的な施設・巡回サービスやオフィスサービスなど、多岐にわたる業務をになっています。 7人の相談員のうち、安倍さんとベテランの相談員は、新しい業務の手順やルールなどを定めて、障害のある社員の仕事として新しく導入する業務を習得するための支援や、その業務をさらに深めていく支援を担当してい 「JFEビジネスサポート横浜株式会社」の安あ倍べ朋とも子こさんは、「コ・ワークラボセンター」という障害のある社員20人が在籍する部署で働いています。 同部署には、障害のある社員をサポートする担当者として、センター長である渡わた辺なべ重しげ己みさん以下7人が所属し、障害者職業生活相談員の資格を順次取得していますので、この項では全員を「相談員」とご紹介します。 相談員のみなさんは、企業在籍型職場適応援助者︵ジョブコーチ︶の資格も取得している安倍さんともう一人のベテラン相談員を中心に、一貫したサポートができるよう意思統一を図っています。 安倍さんは、豊富な経験から「朝の挨拶ひとつで、障害のある社員たちの体調や気分がわかる」ということですが、「そのためには、一緒に働く仲間として、その人に興味を持つことが大切」とも話します。 「はじめて相談員になる場合、どう第2回第2回活躍する活躍する障害者職業生活相談員障害者職業生活相談員 前号から始まった「障害者職業生活相談員」の活躍を紹介するシリーズ。第2回目は、活動歴7年という経験豊富な相談員の方に、障害のある社員とのかかわり方や工夫、また、これから相談員として働く方へのアドバイスなどをうかがいました。クローズクローズアップアップ相談員の安倍朋子さん職場のサポート体制相談員の業務分担まずは名前を覚えて、じっくり聞く◆アドバイスポイント10

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