働く広場2021年1月号
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4期生。捺印関係の書類のチェックと承認の業務をしている。PDF化の業務も行う。新しい業務として契約書の入力も担当し始めた。猪いの熊くま祐ゆう希きさんは入社1年目、志村学園5期生。緊急事態宣言時は自宅でリモート勤務をした。6月からアート村工房のショップで働いている。山やま本もと一かず真まさんは入社5年目、志村学園1期生。パソコンを2台並べてデータの照合作業をしている。パソコンが得意で、営業部の受注作業を行っている。 パソナハートフルが志村学園の卒業生をこれほど雇用できるのは、在学中から職業教育にかかわり、生徒の能力開発へとつなげることができているからである。体験学習と自己選択をくり返し、生徒の意思で入社してくる。入社すると一定期間はジョブローテーションを行い、配属先が決まる。自分の仕事が変わることは、自分のできることが増えることであり、会社全体の効率化とコスト意識にもつながる。長年かけてつくりあげてきた企業と学校の連携の形がここにはある。 経済産業省の施設機関である「経済産業研修所」は、東京都東村山市の閑静な住宅街の一角にあった。迎えていただいたのは、管理課長の中なか尾お直なお子こさん、管理課の障害者指導員(※3)の廣ひろ島しま朋とも子こさん、て活躍するとともに、現在はキャプテンも務めている。アスリートとしての活動も大事に続けているという。髙たか橋はし璃り乃りさんは入社1年目、志村学園5期生だ。納品書のパソコン入力をし、複合機で出力。臨機応変に業務に対応できる。大おお前まえ星しょう伍ごさんは入社3年目(中途入社)、志村学園1期生。漢字検定2級の実力があり、アンケートや研修資料などの原稿を校正している。田た中なか雅まさ人とさんは入社3年目、志村学園3期生である。「メール室」で、グループ会社の郵便物や宅配便の発送を受け、届いた荷物の配達を行っている。バスケットボールが得意である。五いがらし十嵐彩あや夏かさんも入社3年目、志村学園3期生だ。新丸の内ビルディングで、アート村ショップを担当している。接客から会計までをこなす。西にし塚づか広こう一いちさんは入社2年目、志村学園4期生。広報を担当し、新聞や雑誌のファイリングを新丸の内ビルディングで行っている。岡おか田だ航こうさんは入社2年目、志村学園4期生。総務チームの一員であり、この日は応援で、新丸の内ビルディングのパン工房でヘーゼルショコラの個包装を行っていた。個包装には熟練した技術が必要で、包装紙が破れないようにひねる方向がポイントとのこと。梶かじ原わら大だい輝きさんは入社2年目、志村学園も加わっていただき、雇用されているみなさんの取材をさせていただいた。石いし綿わた洵じゅん哉やさんは入社2年目、志村学園4期生だ。「文具管理チーム」の一員として、親会社の文具類の発注から納品までを担当しており、請求書の発送も行っている。また、パン販売から容器の洗浄も行い、後輩の指導をすることもある。サッカーが得意な石綿さんは、知的障害者の全日本メンバーで、ミッドフィルダーとし公務部門における雇用と学校との連携働く広場 2021.1髙橋璃乃さんは、複合機で納品書を出力していた漢字検定2級を活かして校正作業に活躍する大前星伍さん西塚広一さんは、広報資料のファイリングを担当している田中雅人さんは、メール室で郵便物の発送作業を行っていたこの日は応援でヘーゼルショコラの個包装を担当していた岡田航さん新丸の内ビルディングでショップ担当の五十嵐彩夏さん書類のチェックを担当する梶原大輝さん(左)に近況をたずねる小澤信幸先生※3:障害者指導員:障害者の業務に関して相談、指導を行う職員。障害者への指導経験がある人を採用している24

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