働く広場2021年1月号
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働く広場 2021.1接遇ガイドライン」を、共同で策定した。 具体的には、車いすの移乗サポートや手引き誘導など、高齢者や障害者などの身体に触れる必要のある場合は、手指消毒・除菌を徹底するとともに、飛沫感染防止のため正面を避けて斜め前や横から案内を行う。また、視覚障害や聴覚障害などのため、周囲の感染対策状況がわからない場合やアナウンスの聞き取りがむずかしい場合には、要望に応じた適切な案内と情報提供を行うほか、介助支援ツールなどを活用した円滑なコミュニケーションを目ざす。 福岡県久留米市在住で、聴覚障害のある漫画家の平ひら本もと龍りゅう之の介すけさんが、耳の不自由な人の買い物を手助けするバッグ「エココミ」を考案し、販売を始めた。 店員の口元がマスクで見えなくても、簡単に意思表示できるように「ここで食べます」、「レシートください」、「(ポイントカードを)つかいます」など17の言葉がイラストつきで描かれている。エコバッグとコミュニケーションボードを組み合わせて「エココミ」と名づけられた。 サイズは縦36㎝×横29㎝(持ち手部分のぞく)、マチ幅19㎝。白が800円(税込)、黒・青が各1000円(税込)。問合せは平本さんのウェブサイトへ。https://www.hiramotoryunosuke.com/ecocomi 国史跡として知られる加か曽そ利り貝塚(千葉市)の名産品として、新しくクッキーとボーロが誕生し販売が始まった。原料には縄文人の主食とされていたドングリが使われている。通所型の市内福祉施設11カ所が連携し、ドングリ拾いや製造を担当した。 「加曽利貝塚ともに生きるプロジェクト」が福祉関係者に声をかけ2019年秋、同貝塚公園など市内の公園で障害者らがドングリを集めた。クッキーの製造は福祉作業所「おおぞら園」(千葉市)が担当。 クッキーとボーロ(各税込400円)は、市内のカフェなど7店舗や市美術館のショップで販売。問合せはメールで。info@kasorikaizuka.com 障害者就労継続支援事業所の運営や生活困窮者の就労準備支援を手がける「株式会社誠せい晃こう」(鹿児島市)が県内初の「ノウフクJAS」を取得し、JASマークを表示した農産物の出荷を開始した。 ノウフクJASは日本農林規格(JAS)の一つで、「農福連携」を社会に浸透させることを目ざし障害者が農産物や加工品の生産にたずさわったことを証明するマーク。基準を満たした出荷者は、JASマークのほか、ノウフクの文字と説明を商品に表示できる。 同社の就労継続支援A型事業所「障害者就労センターみなよし」(鹿児島市)ではビニールハウスでキクラゲやシイタケを栽培するほか、農地を借り受けてコメやミカンを生産。スーパーや直売所に出荷する。 元青森県庁職員で障害者関連団体役員の貝かい吹ぶき信しん一いちさんが、『大志とともに自閉症の息子 就職までの道のり』(風詠社刊)を出版した。自閉症の息子の誕生から就職まで、24年間の親子の歩みを、地元新聞に寄稿連載したものをまとめた。「自閉症ってなに?どうやって育てたらいいの?」、「どうしたら就職できるのか」などのテーマで、成長とともに子どもの自立に向けた訓練や挑戦を詳細に綴っている。四六判192ページ、1500円(税別)。2020年度地方アビリンピック開催予定東京都、石川県、京都府、広島県、香川県、佐賀県*部門ごとに開催地・日時が分かれて いる県もあります*  の県は開催終了(開催中止含む)1月~2月地方アビリンピック検索※新型コロナウイルス感染症の影響により、変更する場合があります。香川京都石川東京広島佐賀本紹介働く「対話できる」エコバッグ福岡障害者の就労支援に農福連携JAS取得鹿児島ドングリの焼き菓子を開発千葉『大志とともに自閉症の息子 就職までの道のり』31

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