働く広場 2021.2 障害者の多機能型事業所などを展開する「株式会社ベストサポートIイツモTSUMO」(千葉市)が運営する、最重度知的障害者向けの生活介護事業所「ITSUMO」は、利用者の就労の場として、缶詰や飲み物を提供する「缶詰カフェ」(千葉市)をオープンした。利用者は、缶詰を温め提供するほか、キッチンでの洗い物などを担当する。 缶詰専門店として全国展開する「mミスターカンソr.kanso」の協力のもと、一般店舗では見かけにくい八宝菜やお好み焼きなど、約200種類の缶詰を揃える。災害時には40人ほどを収容できる避難所にすることを想定し、カフェの缶詰を配るほか、井戸水や発電機、布団、非常食300食も用意。営業時間は11時〜17時(月〜金)。http://itsumo-f.jp/電話:043―310―7970 障害者の多機能型事業所「一般社団法人DデザイナーズESIGNERSCカンパニーOMPANYYユーツー.H2020」(別府市)は、デザイン会社「株式会社コント」(大分市)とともに、障害者アートを展開するブランド「nなんかaNka」を立ち上げた。企業や団体と協働しながら、グッズ開発やイベント開催などに取り組む。 このほど第1弾としてオリジナルの紙製マスクケースを製作。地元の観光業者が客に提供できるよう、別府タワーや別府湾、湯煙などをテーマに障害者が手がけた絵やオブジェをデザイン化した。抗菌加工の紙を使った4種類(二つ折・ 厚生労働省は、2020(令和2)年度から実施している障害者雇用に関する優良な中小事業主への認定制度(以下、「もにす認定制度」)について、3社を初めて認定した。今回認定されたのは、特例子会社の「株式会社OKBパートナーズ」(岐阜県大垣市)と「はーとふる川かわ内うち株式会社」(徳島県板野郡)、そして「有限会社利り通つう」(福島県会津若松市)。 認定されると、自社の商品・サービス・広告などに「認定マーク」を表示することができ、日本政策金融公庫の低利融資対象となるほか、厚労省ホームページにも掲載される。認定を希望する事業主は、必要書類を都道府県労働局またはハローワークに提出を。必要書類は厚労省ホームページからダウンロードできる。 映像・音楽ソフトメーカーの「株式会社ポニーキャニオン」(港区)は、視覚障害者や学習障害者に向けた新しい読書支援サービス「YユアアイズourEyes」を発表した。 「YourEyes」は、本のページを読み取るOCR(光学文字認識)技術と、読み取った文章を読み上げるTTS(テキスト読み上げ)技術を組み合わせたもので、アプリをスマートフォンにダウンロードして本の書面を撮影することで、スマートフォンがその書面に書かれた内容を読み上げる。読み上げには、感情表現にも対応した最新の音声合成エンジンを採用。連続で本の書面を撮影することで、連続したページ読み上げも可能としている。サービス開始は2021年2月予定で、アプリ利用料は月額定額500円(個人)・2500円(法人・事業所)の予定。 「社会福祉法人久きゅう仁じん会かい」(沼田市)は、障害者の入所・通所施設と、就労の場となる複数店舗が一体となった複合施設「SソナタリューONATARUE」をオープンさせた。 約2千㎡の敷地に、就労継続支援やグループホームなどの事業所とレストランやカフェ、温泉施設、フィットネスジムを備え、中庭の公園を囲むように建物を配置。入所・通所している障害者は、適性などを考慮しながら接客やパンづくりなどを担当し、利用者との交流も図る。 「合同会社ゆるり」(比ひ企き郡ぐん滑なめ川がわ町まち)が、視覚障害者だけで構成されたナレーション事務所「みみよみ」を開設した。これまで能力があってもナレーションの仕事ができなかった視覚障害者ナレーターへのサポートを行う。視覚障害者にとってハードルとされてきた読み方の確認作業、音声編集、IT関連・事務手続きなどを代行し、音声コンテンツを必要とする企業をつなぐ。ホームページには、所属するナレーターの紹介や音声サンプル、料金などが掲載されている。https://mimiyomi.audio知的障害者が就労する「缶詰カフェ」オープン千葉多機能型事業所とデザイン会社で新ブランド大分生活情報働く視覚障害者・学習障害者に読書支援サービス東京視覚障害者専門のナレーション事務所が開設埼玉県内最大級の就労支援複合施設がオープン群馬国の動き障害者雇用「もにす認定」に3事業者厚生労働省28
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