働く広場2021年2月号
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働く広場 2021.2の17種目。過去の全国大会の金賞受賞者ら計28人も招へい選手として参加した。●ビルクリーニング/喫茶サービス/ オフィスアシスタント/ 製品パッキング 今大会で最多となる38人が参加した「ビルクリーニング」の競技課題は、弾性床材清掃および机上清掃。16㎡(4m×4m)の模擬オフィスで掃き作業、モップによる床面の水拭き、机上の拭き作業、ゴミ処理を行う。2回目の全国大会出場という小こ島じま希のぞみ望さん(埼玉県)は、勤務先では病棟の清掃業務などを任されている。競技後に「練習ではできていた部分が、緊張してうまくできませんでした。椅子やゴミ箱の位置をきっちり元に戻せたのはよかったですが」と残念そうな表情を見せていたが、結果は見事、銀賞を受賞した。 「喫茶サービス」(33人参加)は、チームに分かれ模擬店内での接客業務を競う。今回は急きょテーブルなどの消毒作業も加わったが、選手たちはしっかりと行っていた。競技中の笑顔が印象的だった山やま㟢さき凌りょう一いちさん(大分県)は全国大会初出場。決めていた三つの目標「相手の目を見ること、笑顔、テキパキ歩くこと」も自分なりにできたとふり返る。通っていを寄せた大おお村むら秀ひで章あき愛知県知事は、「コロナ禍で練習もままならないこともあったかと思います。今回は無観客開催となりましたが、カメラの向こうにいる家族や友人たちからの多くの応援を糧かてとして、これまでの成果を遺憾なく発揮してください」と激励した。 最後は、全国アビリンピック愛知県代表で「木工」種目に出場する徳とく岡おか遥はるかさんと、技能五輪全国大会愛知県代表の水みず谷たに恭ちか良らさんによる選手宣誓。「われわれ選手一同は、職場の指導者、仲間、そして家族への感謝を胸に、全国大会という晴れの舞台で、コロナ禍における逆境のなかでも、日々つちかった技能を最大限発揮し、職業や地域、障害の有無にかかわらず、お互いに競い合うことを誓います」と意気込みを表明した。   昨年に続き競技会場となった愛知県国際展示場の玄関口には、消毒液がいくつも置かれていた。さらに受付でも手指の消毒をうながされ、検温を行ったうえで、首からかけた許可証に確認シールを貼ってもらった。ホール内には、マスク着用やソーシャルディスタンスを呼びかける表示があちこちに設置されていた。換気のためホールの荷物搬入用扉が定期的に開け放たれたが、天候に恵まれたこともあり、気持ちのよい環境で競技が行われた。 今回の競技25種目のうち国際アビリンピック大会への派遣選手選考を兼ねているのは、「洋裁」、「家具」、「DTP」、「機械CAD」、「電子機器組立」、「歯科技工」、「ワード・プロセッサ」、「データベース」、「ホームページ」、「フラワーアレンジメント」、「コンピュータプログラミング」、「ビルクリーニング」、「ネイル施術」、「写真撮影」、「パソコン組立」、「縫製」、「木工」「喫茶サービス」山㟢凌一さん(大分県)「ビルクリーニング」銀賞、小島希望さん(埼玉県)マスク着用やソーシャルディスタンスを呼びかける表示競技紹介選手・同行者らの声(土)月1114日5

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