働く広場2021年2月号
9/36

働く広場 2021.2当する。競技後に「時間不足でしたが、手描きの絵を入れるなど、やりたいことを貫きました」と満足そうに語っていた宮﨑さんは、銀賞受賞を果たした。 「ホームページ」(10人参加)の今回の課題テーマは「ある地方都市に所在する観光農園」。観光農園の魅力紹介、各種問い合わせフォームの作成などを盛り込んだ内容で、作成技術だけでなく独創性、芸術性、アクセシビリティなどの知識も求められていた。●電子機器組立/パソコン組立/ コンピュータプログラミング/ 機械CAD/建築CAD 「電子機器組立」(11人参加)の課題は、夜間などの暗がりで人の動きに反応する「省エネコントローラー」の組立て。聴国大会。同行した母親によると、前回は確認を念入りに行いすぎて時間が足りず悔しい思いをしたという。会社では事務補助の仕事を担当しているため、自宅で練習を重ねてきた。渡部さんは「今回はスピードもうまくいきました」と満足そうに話し、結果も参加者で最高位となる銀賞に輝いた。●表計算/データベース/DTP/ ホームページ 「表計算」(24人参加)では、75分以内に表の装飾・編集、関数式による表の完成、データ処理およびグラフ作成を行う。全国大会初出場の山やま名な航こう太た郎ろうさん(宮崎県)は、化学メーカーの特例子会社でデータ入力やスキャニング作業などを担当し、過去にワード・プロセッサ種目にも挑戦した経験を持つ。「細かいミスがないよう確認しつつ、工夫すべきところがあればやっていきたいです」と話す山名さんに、同行した職場の同僚も「日ごろから真面目に取り組む彼に、この種目は合っているので、がんばってほしい」と激励していた。 「データベース」(9人参加)の今回の課題は、パラリンピック競技大会記録システムの作成で、競技時間は3時間以内だ。2回目の挑戦で全国大会出場を決めた伊い藤とう隆たか善よしさん(山形県)は、勤め先のアパレル関連会社で売上伝票のチェックやバックヤード業務を担当している。全国大会出場者が数人いるという職場で、上司からアビリンピック挑戦をすすめられたのがきっかけだ。競技後は「まだまだ練習が必要だと痛感しました」とふり返っていた。 卓上出版と呼ばれる「DTP」(17人参加)の今回の課題は、コロナ禍で「人前でせきやくしゃみがしづらい」と悩む花粉症患者が、周囲にアピールするための「花粉症ストラップ」のデザインと、利用促進のポスターの制作。宮みや﨑ざき菜な摘つみさん(大阪府)は、2回目の挑戦で全国大会出場。会社には全国大会や国際大会に出場した先輩たちもいるそうだ。日ごろはデザインのほか社員の管理業務なども担「DTP」銀賞、宮﨑菜摘さん(大阪府)「ホームページ」銀賞、斉さい藤とう 敦あつしさん(埼玉県)「パソコンデータ入力」銀賞、渡部雄太さん(東京都)「表計算」山名航太郎さん(宮崎県)「データベース」伊藤隆善さん(山形県)7

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る