働く広場2021年3月号
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JEED INFORMATION働く広場 2021.3 障害者職業総合センター職業センターは、これまでの支援技法では効果が現れにくい発達障害、高次脳機能障害および精神障害のある方に対する職業リハビリテーション技法の新たな開発と改良を行い、その成果について実践報告書などに取りまとめて、幅広く支援技法の普及を行っています。令和2年度の支援技法開発については、以下の3つの成果物を取りまとめているところです。これまでの成果物の詳細は、ホームページをご参照ください。https://www.nivr.jeed.go.jp/center/index.html職業センターの支援技法開発をご紹介します障害者職業総合センター 職業センター※実践報告書は令和3年3月に発行を予定しています職業センター 技法検索<お問合せ>独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構障害者職業総合センター 職業センター 企画課TEL:043-297-9043  職場復帰を目ざす気分障害等の精神障害のある方を対象に、職務および職場環境に対する適応性の向上を図るための支援技法と、事業主支援に関する技法の開発などを行っています。 令和2年度は、「ジョブデザイン・サポートプログラムのカリキュラムの再構成」に取り組み、開始から15年以上の経過のなかで、さまざまな支援技法を開発・追加しながら変遷してきたジョブデザイン・サポートプログラムの全体像や構成要素をわかりやすく整理しました。各プログラムの具体的な内容や実施方法、実施上の工夫、支援事例などをまとめた実践報告書を作成します。 職場復帰や就職を目ざす高次脳機能障害のある方を対象に、「障害認識の促進」、「補完手段の習得」の支援技法と、事業主支援に関する技法の開発などを行っています。 令和2年度は、高次脳機能障害者の支援課題として取り組む必要性の高い「記憶障害」に対する支援として、オーストラリアで開発された学習カリキュラムを参考とした「記憶障害に対する学習カリキュラム」の開発に取り組み、その内容や実施方法などをまとめた実践報告書を作成します。このカリキュラムは、記憶のメカニズムの学習や内的な補完手段、外的な補完手段の習得を含む包括的な構成が特徴です。 巻末にはカリキュラムで使用する教材を収録した記録メディアを添付します。 発達障害のある方を対象に、障害特性などのアセスメントや職場適応のためのスキル(作業遂行力、対人スキル、問題解決、ストレス対処など)向上に向けた支援技法と、事業主支援に関する技法の開発などを行っています。 令和2年度は、ストレス・疲労への気づきやストレス対処法の習得・実践をうながす「リラクゼーション技能トレーニング」について、身体感覚・思考・感情に関するセルフモニタリングの向上という観点から補完する3つの新規プログラムを開発しました。その内容、実施方法、留意点、支援事例などをまとめた実践報告書を作成します。 巻末には個別の支援で使用する教材を収録した記録メディアを添付します。ジョブデザイン・サポートプログラムによる精神障害者の支援技法開発職場復帰支援プログラム、就職支援プログラムによる高次脳機能障害者の支援技法開発ワークシステム・サポートプログラムによる発達障害者の支援技法開発13

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