働く広場2021年5月号
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ビス部RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)推進課長の西にし岡おか幸ゆき智ともさんである。西岡さんは、RPA開発部門を立ち上げた方だ。もうお一人の方は、大東コーポレートサービスの雇用推進室チーフである田たな中か淳じゅん子こさんである。田中さんは広報ご担当で、ワーク・ライフ・バランスがとてもよい方だ。この四人の方々に対し、こちらはカメラマンと私の二人体制である。「シェアードサービス?ロボット?RPA?」というレベルの私に対し、多くのスライドをご用意いただき、ご説明をいただいた。ビル内の取材会場に来るまでの間の物理的な障壁の少なさも感じたが、取材会場のご準備を含め、情報提供に関する「合理的配慮」を感じないわけにはいかなかった。 特例子会社である大東コーポレートサービスは、2005(平成17)年に社員8人でスタートした。親会社は、賃貸住宅管理戸数が24年連続1位(2020〈令和2〉年3月末時点)という、大東建託である。開設当時に雇用された障がい者は、5人(知的障がい4人、身体障がい1人)であった。彼らのおもな業務は、シュレッダー作業や、大東建託グループの名刺の作成などであったという。2005年当時の大東建託グループの障がい者雇用率は1・67%、現在のグループ全キャリア」(以下、「アーネストキャリア」)を運営する「株式会社アーネスト」(以下、「アーネスト」)代表取締役の水みず野の聰そうさんである。水野さんには、今回の取材のために天王洲アイルまでお越しいただいた。緊張している私に対し、お二人はとても人懐っこい笑顔で迎えてくださった。それにしても私は全員と初対面なので、最初は緊張していた。しかし、取材が終わるころには仲間意識が芽生えていた(少なくとも私のなかでは)。 今回、このお二人をご紹介いただいたのは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構である。あらためて感謝を申し上げたい。取材会場には、社長お二人のほかに、もう二人のご参加をいただいた。お一人目は、同社のシェアードサー 2月初旬の寒い朝、私は東京モノレール天てん王のう洲ずアイル駅近くにそびえ立つ高いビルを見上げていた。これから初めてお会いする二人の社長とうまく話せるだろうかと思いながら、そのビルに入りエレベーターのボタンを押した。 私がお会いしたお二人の社長とは、「大東建託株式会社」(以下、「大東建託」)の特例子会社である「大東コーポレートサービス株式会社」(以下、「大東コーポレートサービス」)代表取締役社長の福ふく田だ和かず宣のりさんと、そのビジネスパートナーであり、IT/WEB/RPA特化型の「就労移行支援事業所アーネスト高いビルを見上げて大東コーポレートサービス働く広場 2021.5大東コーポレートサービス株式会社代表取締役社長の福田和宣さん株式会社アーネスト代表取締役の水野聰さん大東コーポレートサービス株式会社雇用推進室チーフの田中淳子さん大東コーポレートサービス株式会社シェアードサービス部RPA推進課長の西岡幸智さんロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を導入システム開発技術の即戦力を育成即戦力になる人材育成企業をビジネスパートナーに123POINT★本誌では通常「障害」と表記しますが、八重田淳編集委員の希望により「障がい」としています★部署名、役職名は取材時のものです21

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