働く広場2021年7月号
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働く広場 2021.7「メンバーは各チームの進行担当の社員と日々、画面上だけのコミュニケーションになりますが、表情や声のトーン、話し方などの微妙な変化を見逃さないよう努めています」業務終了後もメンバーはnamaraサイトに日報を書く。テキスト入力の形式で、本人と管理者側しか見ることができないため、日々の出来事について細かく書いている。面と向かっていいにくいようなことも安心して伝えられる場になり、そこでの文面の変化が、不調に気づくきっかけにもなるそうだ。さらに月1回程度のリーダーとの面談、四半期に1回グループマネジャーとの面談も実施している。健康面などでアドバイスが必要なときや本人が希望する場合は、東京本社に常駐する3人の保健師とオンライン面談を行う。メンバーの支援にかかわる経営企画部の湊みなと美み和わさんが話す。「最近も、ある女性メンバーが、プライベートな悩みで体調が悪化するたびに保健師さんに話を聴いてもらい、いまはすっかり安定しました。離れていても細やかなサポートができるよう、今後も充実を図っていくつもりです」障害者就業・生活支援センターや就労移行支援事業所から定着支援を受けているメンバーについては、入社後1週間、2週間、1カ月のタイミングでリクルートオフィスサポート側と支援担当者が連絡を取り合い、状況確認や課題のすり合わせなどを行っている。以前あるメンバーが、生活リズムが乱れてしまったことがあった。そこで、グループマネジャーが就労移行支援事業所に連絡し、支援担当者が毎日メンバーの起床時間に合わせて連絡を入れたことで、約3カ月後には生活リズムが整ったという。通勤者と比べて、完全な在宅勤務者が感じるデメリットの一つに、会社の業務や仕事に関する情報取得の機会が少なくなってしまうことがあげられる。そこでリクルートオフィスサポートでは半年に一度、WEB会議でキックオフミーティングを開催している。委託元であるリクルートの事業担当者が、事業方針を紹介し、依頼している業務がどのように役立っているかなどを話す。メンバーが会社との接点を実感できる場であり、感謝の気持ちを直接伝えてもらうことで、モチベーション向上の機会にもなっているようだ。また季節に合わせた小さなイベントも、WEB会議で開催している。「ハロウィンのときには各自が仮装して勤務についてもらいました。日ごろ口数の少ないメンバーも奇抜な衣装を披露するなど、みんなで盛り上がります」と榎本さん。 2020年4月に入社し、在宅事業開発部口コミチェックグループで情報サイトの口コミの審査を担当している坪つぼ井い勇ゆうキックオフミーティングチャットで励ましの言葉経営企画部の湊美和さん半年に一度、メンバーがオンラインで一同に会すキックオフミーティング東京の進行担当社員が朝夕2回、チーム全員の顔を見て体調などを確認する8

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