働く広場 2021.7 厚生労働省は、「独立行政法人等の役員人事に関する当面の対応方針について」(平成21年9月29日閣議決定)に基づき、公正で透明な人事を確保する観点から、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の理事長の公募を実施する。 詳細は左記サイトへ。https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/dokuhou.html 農林水産省は、障害者の就農を通じて社会参画をうながす「農福連携」の推進に向けて、全国農業協同組合中央会(JA全中)などと協定を結んだ。取組みの認知度の向上や、障害者が働きやすい環境の整備に関して協力を強め、参加する農家などの拡大を目ざす。 協定は農林水産省とJA全中、福祉事業者らでつくる日本農福連携協会の3者で締結。農家や障害者施設のニーズや、成功事例の情報共有を強化するほか、普及に向けたシンポジウムを共同で開催することなどを検討する。 知的障害者と高齢者がともに過ごす共生型デ 聴覚障害者や支援団体でつくる「あやべネットワーク」(綾部市)と、「住友理工株式会社」(愛知県)グループが共同で、口元が見える「透明マスク」を開発した。900枚を京都府内の関係機関窓口や、全国の聴覚障害者団体などに配布し、透明なマスクの普及を目ざす。 コロナ禍でマスク着用が一般化し、口の動きや表情が見えず、聴覚障害者はコミュニケーションが取りづらくなっている。そのため、あやべネットワークが、同社や「住友理工ホーステックス株式会社」(綾部市)の助成金事業に応募し、新たなマスクの開発を進めてきた。透明フィルムで鼻周りも含めて覆う構造となっており、前面のフィルムは曇らないよう工夫されている。あご付近には不織布を使い、呼吸しやすくなっている。 フリーペーパー『さりお』を発行する「山陽リビングメディア株式会社」(岡山市)と、「岡山放送株式会社」(岡山市)は、視覚障害者に音声の生活情報を届けようと、岡山県視覚障害者センター(岡山市)に同紙記事を音声データにして提供する取組みを始めた。 週1回発行される『さりお』から、コラムや料理レシピなどの記事を毎月3本程度選び、アナウンサーが読み上げた音声データを提供し、同センターがCDに収め、希望者や県立図書館、岡山市立図書館、倉敷市立図書館などに配る。イサービス事業所「ぴーすあけぼの」が、小矢部市内に完成した。「社会福祉法人手をつなぐとなみ野」が運営する。同法人は、地元周辺で13カ所の知的障害者らの福祉作業所やグループホームを運営。利用者の高齢化に合わせ今回、共生型施設を設立した。 事業所は木造2階建て延べ660㎡。障害者と高齢者が通い、入浴や食事、レクリエーションなどを同じ空間で行う。大会議室は、災害時に約30人が過ごせる福祉避難所となる。2階には知的障害のある男性6人が入居するグループホームを併設した。 「NPO法人みらいネット浜松」(浜松市)が、防災について学べる「点字付きすごろく」を制作した。地震や台風などの発生時に支援が必要な「災害弱者」になりやすい視覚障害者に、遊びながら防災意識を高めてもらう。 2014(平成26)年に開発された「防災すごろく」は、ヘルメットや救急セットなど防災に役立つアイテムカードを集めながら、学校や施設で集団被災した場合と、一人でいるときに被災した場合のどちらかのコースを進んでゴールを目ざすという内容。今回制作された「点字付きすごろく」は、同市内の「NPO法人六ろく星せい」に点訳してもらい、台紙とアイテムカードに点字が刻まれた透明テープを貼った。すでに全国の特別支援学校などから購入希望が相次いでいるという。問合せは、みらいネット浜松事務局へ。 電話:053ー570ー8696音声で生活情報提供岡山防災学ぶ「点字付きすごろく」静岡障害者と高齢者の共生型デイサービス富山生活情報就農による障害者社会参画で協定締結農林水産省国の動き高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長の公募厚生労働省「透明マスク」でコミュニケーション聴覚障害者らが開発京都30
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