知的障害のある西にし孝たか志しさん（44歳）と、分ぶん藤どう明あき男おさん（43歳）のお2人は、並んで「詰替え作業」を行っている。カメラ部品をトレーの上に仕分けする作業だ。西さんは入社10年目。「仕事は面白いですよ。休日は買い物に行きます」と答えてくれた。 分藤さんは入社11年目。絵が趣味と聞いたが「プロ級」の腕前で、作品が大分県立美術館で展示されているという。社内にも彼の作品コーナーがあり、そのリアルさに驚かされた。あの「山下清」を思わせるほどだ。 取扱説明書の梱包プロは甲か斐い学まなぶさん（39歳）。入社11年目で、ほとんどすべての工程をマスターしている。全国アビリンピックにも出場したことのある実績の持ち主だ。「この作業は自分に合っています。会社の役に立つ人間になりたいです」と話す。久く保ぼ絵え美みさん（36歳）は、「ていねいな仕事を心がけています。いろいろな仕事ができるので楽しいです」という。彼女も製品パッキング競技で全国アビリンピックに出場した経験を持つ。 今年入社した新入社員２人を紹介しよう。工く藤どう奎けい太たさん（28歳）と、廣ひろ戸と雄ゆう一いち郎ろう社員の思いと合理的配慮働く広場 2021.8部品の入ったトレーを運ぶ西さん取扱説明書をビニール袋に封入する甲斐さんテープの貼り付け作業を行う工藤さん（左）と廣戸さん（右）工藤奎太さん（左）と廣戸雄一郎さん（右）封入作業を丁寧に行う久保さん久保絵美さん甲斐学さん部品の詰替え作業を行う分藤さん分藤明男さん（左）、西孝志さん（右）分藤さんが描いた一眼レフカメラとレンズ23
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