働く広場2021年8月号
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働く広場 2021.8営者になった経験を元にした本『発達障害でIT社長の僕』(幻冬舎メディアコンサルティング刊)を出版した。 不登校だった少年時代を過ごし、社会人になってから転職をくり返すも、自身の特性が特技になることに気づき、2001(平成13)年にITシステム開発会社を創業。放課後等デイサービス施設や就労移行支援事業所のほか、ITと障害者支援の自社ノウハウを活かし、農福連携のための農業法人も設立している。障害を才能に変えて自分の居場所を見つけるためのヒントを提示する。四六判202ページ、1540円(税込) 愛知県は、聴覚障害者など会話によるコミュニケーションが困難な人が、円滑に意思疎通を図ることができる「コミュニケーション支援アプリ」を開発した。民間団体がつくった「コミュニケーション支援ボード」を参考に、スマートフォンで使えるようにした。 アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット上で、文字やイラストを指し示しながら情報や意思を伝えるというもの。使用場面を「避難所」、「病院・薬局」、「コンビニ・スーパー」、「交通機関」から選び、相手を避難所運営者・医療スタッフ・窓口職員・レジスタッフ・駅員・タクシーの運転手などから選択して、「診断書がほしい」、「トイレを借りたい」など定型の表示を提示する。相手側も「どこまで行きたいのか」、「有料レジ袋は必要か」といった質問を選べる。ダウンロードは無料。ダウンロード方法や使い方の動画などは、県障害福祉課のサイトに掲載されている。https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogai/communication-support-app.html 杉並区が、区立の農福連携農園「すぎのこ農園」をオープンした。広さ約3200㎡の区民農園だった農地を区が購入し、区から委託を受けたJA東京中央が運営。江戸時代中期の住宅部材を活用した木造平屋建ての管理棟も完成し、内部に調理スペースを設けて、収穫した農産物を使った子ども食堂や加工品開発に取り組む。今後は就労を目ざす障害者を雇用につなげる取組みなども視野に、福祉事業との連携強化を図る。 園内の多目的農園区画で収穫された農産物は福祉施設などに提供するほか、区民向けの収穫体験も開く。問合せは杉並区産業振興センターへ。電話:03ー5347ー9136 「社会福祉法人舟ふな伏ぶせ」(岐阜市)が、新型コロナウイルスの影響で失業した人と、県内の就労系障害福祉事業所をマッチングするサイト「Gギブiveeエモーションmotion」を開設した。精神障害者の相談支援などを行う舟伏が、岐阜県から委託されて行う。 県内9市町の約50カ所の事業所が登録。IT、農業、調理、製作などの業種や地域を選択すると、条件に当てはまる事業所が紹介され、サイトを通じて見学や体験を申し込める。事業所の登録やマッチング料は無料。サイト内では、異業種から転職してきた職員らのインタビューも動画を交えて紹介している。https://give-emotion.com/ IT関連企業の社長を務める齋さい藤とう秀しゅう一いちさんが、自ら発達障害グレーゾーンの特性を活かして経意思疎通支援アプリ開発愛知区立の農福連携農園が全面オープン東京失業者と障害者支援をマッチング岐阜本紹介『発達障害でIT社長の僕』地方の動き働く青森北海道大分石川徳島山口兵庫山梨岐阜神奈川2021年度地方アビリンピック開催予定北海道、青森県、福島県、神奈川県、新潟県、石川県、山梨県、岐阜県、兵庫県、山口県、徳島県、大分県*部門ごとに開催地・日時が分かれて いる県もあります*  は開催終了8月~10月地方アビリンピック検索※全国アビリンピックが 12月17日(金)~12月20日(月)に、 東京都で開催されます。※新型コロナウイルス感染症の影響により、変更する場合があります。福島新潟30

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