働く広場 2021.9説明することのほか、雑談も含めて話しやすい雰囲気をつくるよう心がけています」とのことだ。メンバーの1人、佐さ々さ木き康こう太たさん(23歳)は、2016年に入社。実習を数回受け、入社後にほぼすべての業務を経験した後、エンジニアリンググループの発足時から配属されている。「機械などの分解や組立てが好きなので、向いているかもしれません」という佐々木さんは、最近は1日2台を仕上げることもある。一方、気圧の変化で体調を崩すことがあるため、規則正しい生活とともに毎日100回の腕立て伏せなどを続けて心身をきたえているそうだ。「入社後3年間は短期間で職場を変わるのがつらかったのですが、異動するたびに自分について新たな発見がありました。以前は不得意だった環境の変化への対応も、いまは柔軟にできるようになり、楽しく働けています」同じく2016年入社のメンバー、西にし村むら光こう祐すけさん(24歳)は、入社前に3週間の実習を1回行い、カフェや園芸、プリンティング業務を経験。「一つの作業を続けることが得意でしたが、実習で複数の業務を経験し、それが魅力に思えるようになりました」とふり返る。西村さんも、エンジニアリンググループ発足時に本配属。「控え目なメンバーが多いのですが、業務については積極的に意見を発信し合い、知識を共有しながら全体のレベルアップを図れていると思います」と説明する。一方で「自身の課題は、忘れっぽさを改善することです」と明かす。指導員からアドバイスをもらい、自分でもメモを残す方法でミスを防ぐ努力をし、だんだん自信もついてきたそうだ。「この仕事は、グループ会社の利益にも貢献できているようで、やりがいを感じています。目下の目標は1日3台を仕上げることです。将来は、後輩や同僚たちに信頼される社員になりたいです」 ウイズユーは2016年から、社員向けのコンビニエンスショップ業務を受託。商品の品出しなどから始めて、徐々にレジ対応や発注作業などまで業務を増やし、2020年には運営をグループ関係会社からウイズユーに全面移管した。営業時間は7時50分~17時だ。運営を担当する「八王子サービスグループ」で指導員を務める山やま中なか哲てつ壱いちさんは、「ショップではもともと決済が電子マネー限定だったことも、メンバーが働きやすい環境でした」と話す。ただほかの店内業務は、通常のコンビニと変わらない。「一人ひとりを観察しながら、個々の資質にあった指導を心がけています。全体の傾向としては、どうしても失敗を恐れてしまうので、むしろくり返さないためにどうするかを考えられるよう、うながしています」いまではメンバー同士、先輩が後輩をOJT指導できるようになってきた。山中さんは「いずれは月ごとの棚卸や精算も含め、メンバーだけですべて運営できるようになってもらうつもりです」と語ってくれた。2020年に入社したメンバーの河こう野の美み空くさん(19歳)は、在学中に計3回の実習を行い、カフェ、園芸、自動販売機業務を経験している。入社直後はコロナ禍に見舞われ在宅研修が続いたが、10月からショップに配属。業務は覚えることも多く苦労したが、3カ月ほどで一人でこなせるようになったそうだ。たまに作業のペースが速くなりすぎるため「ゆっくりていねいに」と指導員からアドバイスされている。河野さん自身も「仕事はていコンビニエンスショップ運営複合機のメンテナンスを担当する佐々木康太さん大型デジタル印刷機の整備を担当する西村光祐さん八王子サービスグループ指導員の山中哲壱さん8
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