働く広場2021年9月号
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いなかったが、担当業務を、出勤して行う工程とテレワークで行う工程に分けることで取り組めた。そして2021年春に、チャレンジスタッフはさらに5人増えて計8人の所帯になっている。 2021年4月入社の2期生に話を聞いた。 「気持ちよく働ける、とても働きやすい」︵Aさん︶、「自分の障害を理解してくれる」︵Bさん︶、「スピードより正確性といってもらえる。スピード追求は苦手なのでありがたい」︵Cさん︶、「お昼のお弁当を買う店の選択肢がいっぱいあって飽きない」︵Dさん︶。いまの職場に満足している様子がうかがえる。 1期生からも話を聞いた。入社2年目に入って2期生への指導やサポートも仕事に加わった。 「パソコン操作が得意じゃなくて不安だったけど、1年間でテレワークまでできた。いまは後輩に教えている。できるようになったことがたくさんあってうれしい」と高たか瀬せ哲さとるさん︵49歳︶。 「後輩に追い抜かれるんじゃないかと心配だったけど、教えることで後輩がうまく仕事ができるようになれば、それもてきた。最初は遠巻きにみていた社員たちも彼らに対する評価が変わったのだと思う」と谷塚さん。一般社員の出社率の抑制にも大いに貢献している。「自分たちにテレワークは無理」といっていた社員たちが、業務の標準化が進むことにより、テレワークに取り組めているのだ。 順風満帆に思えるがアクシデントもあった。スタート段階で予定していた経理関連の業務のなかには、コロナの影響で現場が休業してしまい、仕事が用意できなくなってしまったものがあった。せっかく入社してくれたチャレンジスタッフたちの手を空けるわけにはいかない。「少々納期がタイトでも、量が少なくても、とにかくやらせてほしいといって、新しい仕事を受けるようにした」と小川さん。 また、サポートスタッフの一人が体調を崩し、1カ月あまり不在となってしまったこともあった。しかし、すべてのチャレンジスタッフの体調や業務指示の情報は、クラウドの業務日報でサポートスタッフ全員がリアルタイムに共有していたため、不在期間も同じように業務指示を行えたのは不幸中の幸いだった。 2020年10月からは、チャレンジスタッフたちもテレワークと通勤を併用するようになった。テレワークは想定して働きやすい、やりがいを感じる、もっと成長したい、もっと役に立ちたい働く広場 2021.9二期生のみなさんにお話をうかがう大塚委員(奥)チャレンジスタッフ1期生の高瀬哲さん書類の電子化作業にあたる高瀬さん23

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