働く広場2021年9月号
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 福寿さんは「ローランズには障害者の雇用管理のノウハウがありますが、営業力には限界がありました。参画企業の経営資源を集約、交換してパートナーシップで障害者の雇用に共同して取り組めば、ローランズは雇用の維持や新規採用に集中することができます」という。そして、現在50社ほどの参画企業を、500社まで広げたいと意気込む。 現在、ウィズDは全国の企業が参画できるように、事業協同組合による算定特例団体の設立にも取り組んでいるとのことである。今後の活躍を見守りたい。仕組みだ。 仕事は、ホームページ作成事業、フラワーギフト、子ども食堂、グリーンレンタル·メンテナンス事業、ドライフルーツギフト事業、再資源化事業など多岐にわたる。 現在、特定事業主として認可を受けている企業は5社、参画企業は50社にのぼる。 「多様な仕事を準備できれば、もっともっと多くの障害のある方が活躍できます」と、一般社団法人ローランズプラス代表理事の福ふく寿じゅ満みづ希きさん。 特定事業主の1社である「株式会社東京ディエスジャパン」業務部長の小お野の晴はる彦ひこさんにも話を聞いた。 「当社はディエスジャパングループの東京の会社として、オフィス用品の販売を業とする企業です。ウィズDに、ホームページ作成や生花の発注を積極的に行っています」 そのほか、営業社員が自社の営業資料の中にウィズDの商品カタログも携帯し客先で提案しているという。「ウィズDが大きく成長すればもっとたくさんの障害のある方の雇用が創出できます。ウィズDを多くの人に知っていただくことも私たちのミッションです」と小野さんは力強く話す。合は、ウィズDの特定事業主と認められる。特定事業主となれば、ウィズDとほかの特定事業主が雇用している障害者を自社の雇用とみなすことができる。 一方、共同事業に参画する企業は、ウィズDに優先的に仕事を発注することで、新たな障害者の雇用を創出することができる。また、その雇用における定着や活躍については、ウィズDの特定事業主であり、就労継続支援A型事業で45人もの障害者を雇用する「一般社団法人ローランズプラス」の持つ、障害者の雇用管理のノウハウによってサポートされるという働く広場 2021.9ホームページの作成作業ドライフルーツギフトの袋詰作業一般社団法人ローランズプラス代表理事で、ウィズダイバーシティ有限責任事業組合 職務執行者の福寿満希さん株式会社東京ディエスジャパン業務部長で、ウィズダイバーシティ有限責任事業組合 職務執行者の小野晴彦さん25

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