「働く広場」2021年10月号
23/36

支援を行い、その後、弊社に入社しました。現在は相談窓口、産業医と連携しながら衛生委員会・産業医面談・ストレスチェックといったメンタルヘルス対策、長期休職者の復職支援、管理者のマネジメント支援、研修講師など、その対応は多岐にわたります。社内には20人超の支援者がおりますが、求められる支援業務を効果的に果たせるよう配置、サポートするのも大きな役割です。ダイバーシティ推進室創設までの2年間は、一人で支援をしていた経緯があります。網代 「株式会社ベネッセビジネスメイト」の網代です。職場定着支援を担当しています。業務状況の確認、面談などを通して、支援職を含めた社員のサポートをしています。また、採用に向けた実習の受入れ窓口、支援機関との連携、社員向け研修の企画・運営も行っています。障害のある社員向けには、服薬セミナーや睡眠学習会などセルフケア力アップのための研修、支援職向けにスキルアップ研修などを実施しています。五味渕 「楽天ソシオビジネス株式会社」の五味渕です。 人事部定着支援グループでは、おもに三つの業務を行っています。 ①精神・発達障害者の定着支援のための面談対応、事業部(現場)からの相支援者・医療機関との定期的な連携、採用活動などにかかわっています。冨賀 「株式会社スミセイハーモニー」の冨賀です。 弊社は身体障害、聴覚障害、精神・発達障害のある方がそれぞれ60〜70人、知的障害のある方が約20人在籍しています。もともと身体障害のある方が中心の会社だったのですが、ここ3〜4年、精神・発達障害のある方の入社が多く、大勢の身体障害のある社員のなかに、精神・発達障害のある社員を、どのようにうまく受け入れていくか、という課題があります。 私は障害者の職業訓練校で20数年就労三鴨 みなさま本日は、お忙しいなかお時間をつくっていただき、ありがとうございます。 企業で働く精神保健福祉士(以下、「MHSW」)(※)のお仕事について、お話しいただける機会はなかなかないので、楽しみにしていました。 お仕事内容の紹介からお願いします。城 「株式会社あしすと阪急阪神」の城です。 障害のある社員との面談、現場訪問、資格のある支援職は、現場全体を支援する働く広場 2021.10株式会社あしすと阪急阪神 事業部相談窓口リーダーの城美早さん(写真提供:株式会社あしすと阪急阪神)株式会社ベネッセビジネスメイト 人事総務部定着推進課の網代美保さん(写真提供:株式会社ベネッセビジネスメイト)株式会社スミセイハーモニー ダイバーシティ推進室長の冨賀理恵さん(写真提供:株式会社スミセイハーモニー)楽天ソシオビジネス株式会社 人事部定着支援グループマネージャーの五味渕律子さん(写真提供:楽天ソシオビジネス株式会社)※ 精神保健福祉士の英語表記はPsychiatric Social Worker(精神医学ソーシャルワーカー)とされ、長らくPSWの略称が使用されてきたが、現在欧米ではPsychiatricよりもMental Healthが主流となっており、公益社団法人日本精神保健福祉士協会は2020年6月21日より、「Mental Health Social Worker(略称 MHSW)」を使用している。【座談会参加者】・ 城じょう美み早さきさん株式会社あしすと阪急阪神 事業部 相談窓口リーダー  ・ 冨とみ賀か理まさ恵えさん株式会社スミセイハーモニー ダイバーシティ推進室長・ 網あ代じろ美み保ほさん株式会社ベネッセビジネスメイト 人事総務部 定着推進課 ・ 五ご味み渕ぶち律りつ子こさん楽天ソシオビジネス株式会社 人事部 定着支援グループ マネージャー企業における精神保健福祉士の役割マネジメント層や支援職が役割を果たすための支援企業の一員として障害者が活躍できるよう調整123POINT21

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る