「働く広場」2021年10月号
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働く広場 2021.10 厚木市で、障害者の就労施設への業務依頼を受けつける窓口「厚木市障がい者就労施設共同受注窓口(通称・てとて)」が開設された。発注を増やし、障害者の安定的な就労と工賃の確保を目ざす。 「てとて」は、業務を依頼したい企業・団体などと、依頼に対応できる就労施設の両者をつないでコーディネートする役割を果たす。現在、市内の15施設が登録しており、「てとて」を通して発注できるのは、食料品(お弁当、パン、クッキーなど)や小物・雑貨など自主製品の製造となっている。また清掃、除草、クリーニング、ポスティング、箱詰め、印刷、チラシ折りなどの役務・受託加工サービスにも対応する。 問合せは「てとて」(工房 小野橋内)まで。電話:046ー248ー8351https://www.atsugikyodojuchu.com/ 伊勢志摩地域でのバリアフリー観光促進に向け、「公益社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構」(伊勢市)、「NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンター」(鳥羽市)、「株式会社ミライロ」(大阪府)が協定書を交わした。障害者にストレスなく観光を楽しんでもらう環境づくりの一環として、ミライロが開発した障害者手帳アプリ「ミライロID」の導入拡大を目ざす。会福祉法人セーナー苑」(同)、「社会福祉法人宣せん長ちょう康こう久きゅう会かい」(同)、「社会福祉法人白はく皇おう山ざん保護園」(同)、「社会福祉法人海望福祉会」(魚津市)、「社会福祉法人小杉福祉会」(射い水みず市)の6法人。施設の垣根を越え、協力して地域の課題を解決しようとネットワークを設けた。福祉人材の確保のほか、相談支援のための情報共有も進める。 「社会福祉法人アルペン会」(富山市)は、「富山県リハビリテーション病院・こども支援センター」(同)内に、障害者就労支援型のカフェを開店した。同法人が運営する多機能型就労支援事業所「ワークハーバーMムロヤUROYA」(同)の支店であり、利用者が、就労訓練として軽食の準備や提供、接客、菓子販売などを担当。アルペン会職員が指導員や支援員を務める。 メニューは、キーマカレーとニョッキのランチ2種類(副菜2種類とマカロン、スープつき750円)のほか、コーヒーやジュースなど。料理は障害者が温めるだけで提供できるよう、本店で仕込んで真空パックに詰めている。 障害者就労支援施設「SサクラAKURA+プラス」(大村市)が、地元産の果物や野菜を乾燥させて加工した雑貨商品を開発し、ネット販売を始めた。SAKURA+では、これまでも利用者がシーグラスやドライフラワーなどの天然素材を使用したアクセサリーなどを製作してきた。コロナ禍でイベント販売の機会が減少したことから、新たに通販サイトを開設。商品の代金は、利用者の工賃として支払われている。 同アプリを登録した障害者は、連携施設での割引サービスなどを得られる。これまで12施設が導入し、さらに普及を広げていく方針。江ごう津つ市内の障害児者と家族、地域住民らでつくる「江津市の子どもの社会参加を考える会(はらぺこ会)」が、発達障害などへの理解を深めてもらう活動のなかで、歯磨きの手順をわかりやすく記した「はみがきカード」を考案した。 カードは24枚組で、「みぎうえのうら ゴシゴシ10回」、「ひだりうえのまえ ゴシゴシ10回」など歯磨きの手順を絵にし、ラミネートフィルム加工した。洗面台などに取りつけ、手でめくりながら、一人でていねいに歯磨きができるよううながしている。テーマ型の赤い羽根共同募金活動として50セットをつくり、地元の養護学校や事業所などに配布。はみがきカードは、1000円の寄付で1セットを返礼している。http://blog.livedoor.jp/honwakakai-prejob/ 県内の6社会福祉法人が、福祉人材の育成に連携して取り組む「とやまの福祉よくするネットワーク」(略称・とっと)を設立した。新型コロナウイルス感染拡大で、福祉施設での学生ボランティアの活動が制限されているため、リモートで学生と高齢者や障害者が交流できる取組みを検討する。 参加するのは、高齢者、障害者の施設などを運営する「社会福祉法人光風会」(富山市)、「社福祉人材育成へ6法人が連携富山県リハビリテーション病院内に就労支援カフェがオープン富山農福連携で雑貨づくり長崎就労施設への業務依頼窓口を開設神奈川バリアフリー観光を促進三重生活情報地方の動き「はみがきカード」を考案島根働く30

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