働く広場2021年11月号
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業者に委託したが、編集は職員らが自ら行い、全体で30分程度にまとめられている。さらに、本日の取材用にわざわざ10分程度に短縮したものを用意してくださっていた。DVDには、スミセイハーモニーについて、企業理念、会社組織、業務内容と、今回の取材のメインテーマである「4つの委員会活動の紹介」として、それぞれの活動がまとめられていた。     今回の取材のテーマは2つ、①4つの委員会の目的、②4つの委員会の役割だ。 スミセイハーモニーには、職員の成長とマネジメント力の向上を目的とした「4つの委員会」があり、業務とは離れた委員会活動が行われている。この「4つの委員会」は会社設立時から設置されたわけではなく、会社とともに歩んでき線「大阪城公園前駅」から歩いて5分。大阪城公園に隣接するビジネスビル街にある住友生命保険相互会社本社ビルの6階と7階を社屋としている。 本社ビルの受付ロビーで、今回の取材依頼でお世話になった吉満さんから、「雨のなか、わざわざ当社を訪れていただき本当にありがとうございます」と笑顔の歓迎を受け、6階にある会議室に案内された。 会議室では、最初に常務取締役で人事総務部長の丹に羽わ孝たか文ふみさんから、同社の歴史について説明があった。 スミセイハーモニーは、住友生命保険相互会社の特例子会社として、2001年に設立・認定された。当時は37人だった従業員数も、2021年度には269人にまで増え、障がいのある従業員の種別も、聴覚障がい66人、精神・発達障がい62人、肢体不自由61人、知的障がい19人、内部障がい9人と、多様化しているという。昨年は高松オフィス、今年は東京オフィスを開設するなど、職域も広がっており、さらに、管理職への登用も積極的に進めている。「これらの取組みを通して、多くの職員が自ら会社運営を実感できるような会社にしていきたい」と、穏やかな口調のなかに、熱意を感じる丹羽さんの挨拶だった。 吉満さんが用意してくださったDVDを視聴した。このDVDは、撮影は外部 株式会社スミセイハーモニー(以下、「スミセイハーモニー」)は、障がい者雇用に関する積極的な取組みを評価され、2010(平成22)年に厚生労働省の「障害者雇用優良企業」に認証された。さらに、大阪府が2003年から実施している「大阪府障がい者雇用貢献企業(ハートフル企業)顕彰制度」では、2003年度と2020(令和2)年度の2回、表彰されている。2020年度は、「職場環境向上委員会」など4つの委員会活動により、職員が会社の運営にかかわる仕組みを整備していることが評価され、「ハートフル企業チャレンジ応援賞」を受賞した。 関西地域の取材依頼は初めてであり、また、コロナ禍での取材を受けていただけるであろうかと不安を抱えながら、スミセイハーモニーに電話で取材のお願いをした。 対応していただいたのは、人事総務部担当部長の吉よし満みつ方まさ子こさん。突然の取材依頼だったが、今回の取材の目的について説明したところ、快く取材を受けていただいた。 スミセイハーモニーはJR大阪環状はじめに〜取材のきっかけスミセイハーモニー訪問    スミセイハーモニー「4つの委員会」働く広場 2021.11株式会社スミセイハ-モニ-常務取締役、人事総務部長の丹羽孝文さん(写真提供:株式会社スミセイハーモニー)DVDは字幕や手話が入り、情報保障が図られている★本誌では通常「障害」と表記しますが、株式会社スミセイハーモニー様の希望により「障がい」としています職員の成長とマネジメント力の向上を目的とした「4つの委員会」活動委員会活動は、職員の相互理解や働きがい、キャリアアップもうながす職員として、人としての成長に不可欠な「マナー教育」に着目123POINT21

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