働く広場2021年12月号
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たことから、2015年に就労継続支援B型事業と自立訓練(生活訓練)事業をあわせ持った多機能型事業所を立ち上げて、そこで働いてきました。 また、地域の人たちが参加できるさまざまな講座やイベントも毎月開催しています。そうした地域とのつながりが契機となって、2017年からは松戸市の学習支援事業を皮切りに、2019年からは学童保育も請け負っています。また、千葉県から障害のある人の職業訓練講座を受託したり、暮らしのサポーター養成講座なども行っています。2013年から精神障害のある人のために介護職員初任者研修を始めました。ですが、研修を修了して資格を取得しても、すぐに介護の現場では働けませんでした。一般就労がむずかしい現状を感じ見が十分に尊重されながらともに働き、持続可能な地域社会の構築・発展に貢献することを目的にした組合ということなのですね。松爲 では、次に実際の活動の状況を、日本労働者協同組合連合会に加盟する「センター事業団」の事業所で働く3人の方におうかがいしたいと思います。コロナ禍の最中のため、WEB会議システムによるオンライン取材とさせていただきました。 最初は、センター事業団東関東事業本部の副本部長で、松戸地域福祉事業所「あじさい」元所長の小こ林ばやし文ふみ恵えさんです。小林 私たちの事業所は、2006年に民家を活用した高齢者デイサービスを開所したのが始まりです。篤とく志し家かの方が個人的に始められたデイサービス事業を引き継いで、障害のある人、高齢の人、ニートや引きこもり経験のある若者が、それぞれ自分の役割を持って一緒に介護やデイサービスの活動を始めました。そうした仲間が組合員となって一緒に働いていくうちに、「介護の現場では、自分らしく働くことが、だれにだってできる!」ということに気づいたことから、実際の地域事業所の活動働く広場 2021.12民家を活用した「あじさい」ワーカーズコープ・センター事業団東関東事業本部副本部長、あじさい元所長の小林文恵さんあじさいでは高齢者デイサービスを実施している(写真提供:あじさい)各地の事業所のみなさんには、オンラインでお話をうかがった23

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