働く広場2022年1月号
32/36

働く広場 2022.1 和歌山県が2021(令和3)年度から実施している農業と福祉の連携推進事業で、「社会福祉法人やおき福祉会」(田辺市)が運営する障害福祉サービス事業所「やおき工房」(同市)が、市内の農家の作業を受託し、障害者が梅のせんてい枝を集める作業を始めた。 県はこれまでも、福祉事業所へのアドバイザー派遣や、事業所の農産品の販売機会を設けるなどの支援を行ってきた。今回は県が仲介役となり、農家と障害者就労施設をつなげた。農家側には、障害者への農作業指導や受入れ準備に必要な経費を支援。成功事例の情報を発信することで農福連携を広げていくねらい。 県では、今回の事業で福祉事業所と一緒に取り組みたいという農家を受けつけている。問合せは、和歌山県福祉保健部福祉保健政策局障害福祉課へ。電話:073ー441ー2537 障害者の就労支援などを行う「特定非営利活動法人アルクス」(岡崎市)が、JAあいち三河と連携して、米袋を再利用したエコバッグ「米まいばっく」の製作・販売を始めた。 アルクスに通う10〜60代の14人が中心となり製作している「米ばっく」は、表面に防水や消臭に効果があるとされる柿渋が塗ってある。サイズは縦32㎝・横48㎝で、価格は1000円(税ザなどを提供する。営業時間は11時〜15時半。定休日は土曜日、日曜日。問合せは「ナポリの台所鈴鹿店」へ。電話:059―389―5320 「社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団」(神戸市)の障害者支援施設「丹たん南なん精せい明めい園えん」(丹波篠山市)が、運営する就労継続支援B型事業所の「丹たん波ば丹まごころファーム」(丹波市)で栽培したイチゴなどを使ったジャムを開発した。 兵庫県の「障害者工賃向上支援アドバイザー等派遣事業」を活用し、神戸市内の洋菓子店にジャムづくりを、スイーツ関連企画会社からはパッケージづくりなどを教わった。10月から販売を開始した「TタンバAMBAMマゴコロAGOKOROJジャムAM」は、イチゴジャムと、ひかみ牛乳を使ったミルクジャム、神戸市産イチジクを使ったジャムの三種類。それぞれ1個140g入り700円(税込)。ネットショップ「+NぬくもりUKUMORI」などで販売。https://www.nukumori-hyogo.com/ 大阪府を中心に、知的障害者などの雇用促進に向けた取組みをしている「大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合」(通称:エル・チャレンジ)が、『誰もが働いて幸せになるエル・チャレンジのもやいなおし』(ラグーナ出版刊)を発行した。 エル・チャレンジは、1995(平成7)年に障害者雇用を進めるための事業体として社会福祉法人、株式会社の4団体が集まり設立。込)。農産物直売所「ふれあいドーム岡崎」内の店舗「ピクルスcafeアルクス」などで販売。問合せはアルクスへ。電話:0564ー77ー8284 「特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター」(名古屋市)が、おもに知的障害者・発達障害者の就労を目的としたカフェ「mマグネットagnet」(同市)をオープンした。 就職を目ざす利用者らが、調理や接客を通した就労訓練を受けて、働くことができる。カフェ運営にあたっては地域の専門店4店からメニュー提供と技術指導を受け、コーヒーや紅茶、日本茶、カレーなどを提供する。営業時間は10時半〜22時、定休日は水曜日。問合せは「magnet」へ。電話:052―627―8333https://cafe-magnet.info フリースクールなどを運営する「株式会社エンジョイ」(鈴鹿市)が、ピザのテイクアウト専門店である就労継続支援B型事業所「ナポリの台所鈴鹿店」をオープンした。 全国約120店舗の宅配ピザ「ナポリの窯」を運営する「株式会社ストロベリーコーンズ」(宮城県)のフランチャイズとして、ピザづくりの技術提供を受けた。店舗には職業指導員らが常駐し、B型事業所の利用者は10時から16時まで働く。個別の支援計画に沿って、スタンプ押しやチラシの折り込みをはじめ、ピザづくりやレジなどを担当。地元産の野菜を使ったオリジナルの「プルコギ鈴カレー」など12種類のピ専門店の技術指導を受けたカフェ愛知県の事業を活用しジャム開発兵庫県が仲介し農福連携推進和歌山米袋でエコバッグ愛知働く地方の動きテイクアウトのピザ店オープン三重本紹介『誰もが働いて幸せになるエル・チャレンジのもやいなおし』30

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る