働く広場2022年2月号
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働く広場 2022.2 大分県は、聴覚障害のある人と手話を使わなくても意思疎通がしやすくなる「指差しコミュニケーションボード」をつくった。大分県手話言語条例の制定を受けた取組みの一つ。 コンビニ編・駅編・銀行編・病院編・美容室編・ショッピング編の6種類を用意。各場面で想定される選択肢をイラストつきで並べ、指を差しながら、相手に状況や意思などを伝えてもらう。大分県のホームページから無料でダウンロードできる。各コミュニケーションボードに合わせた動画も制作し、聴覚障害のある人が困りやすい場面やボードの使い方、簡単な手話も紹介。担当する大分県福祉保健部障害福祉課では、店の入口やレジなどに「指差しコミュニケーションボード」があることを伝える表示の協力も呼びかけている。 飲料メーカー「みちのくコカ・コーラボトリング株式会社」(盛岡市)が、障害者アート作品を手がける「株式会社ヘラルボニー」(同市)と連携し、障害者の絵画作品をラッピングした「ヘラルボニーアートラッピング自動販売機」をつくり、商業施設「クロステラス盛岡」(同どの業務を行う。従業員16人のうち障害のある従業員が9人で、今後さらに採用する予定。 知的障害のある子どもの親たちが設立した「一般社団法人たま倶楽部2020」(八王子市)が、商業施設「スーパーアルプス西八王子駅前店」(同市)2階に、障害者専用のスポーツジム「にしはちスポーツジム」をオープンした。 施設は約100坪の広さで、サーキットトレーニングやボルダリング、車いすユーザーも楽しめるトランポリンなどのほか、サロンスペースも用意。利用対象者は、障害のある大人と特別支援学校高等部に通う生徒。利用料金は会費制で、一般的なスポーツジムより安価に設定しており、個人会員は月会費3500円。営業時間は10時〜19時。 岩崎学園情報科学専門学校(横浜市)のシステム開発ゼミの学生ら6人が、「コミュニケーションカード」をスマートフォンで表示できるアプリを開発した。横浜市内の障害福祉関係団体などでつくる「セイフティーネットプロジェクト横浜」と連携し開発したもので、聴覚障害や自閉症のある人の周囲との意思疎通を助ける。 アプリでは、イラストと文字で表した200枚ほどのカードを表示して、日常のさまざまな市)内に設置した。偏見のない社会の実現を目ざす取組みの一環で、売上げの一部は作品の制作者に還元される。初回は「るんびにい美術館」(花巻市)に在籍する佐々木早苗さんの作品が採用された。 化粧品メーカー「株式会社ファンケル」(横浜市)の特例子会社「株式会社ファンケルスマイル」(同市)が、菓子の製造・販売を行う「スマイルスイーツファクトリー」(同市)をオープンした。 商品は、ファンケル総合研究所の管理栄養士が考案したレシピで、「発芽米」を生地に使ったグルテンフリーの菓子。製造はファンケルスマイルの社員6人が担当している。プレーン味のクッキーとナッツミックス味のビスケットの2種類(各1枚200円、税込)で、今後も定期的に新商品を発売予定。営業時間は平日9時〜17時半(土日祝定休)。電話:045ー890ー6870 「霧島酒造株式会社」(都みやこのじょう城市)などを傘下にもつ「霧島ホールディングス株式会社」は、障害者雇用を積極的に進めるため、特例子会社「霧島グリーンビレッジ株式会社」を設立した。宮崎県に本社を置く企業の特例子会社としては県内初の認定。 同社では、霧島ホールディングスの拠点内の緑地環境整備や清掃、名刺作成、各種軽作業な専門学校生が意思疎通アプリを開発神奈川霧島ホールディングスが特例子会社設立宮崎ファンケルの特例子会社が菓子販売店神奈川「指差しボード」でコミュニケーション大分障害者専用のスポーツジムがオープン東京生活情報地方の動き自販機に障害者アート岩手働く大分県 指差しボード検索30

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