働く広場2022年3月号
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働く広場 2022.3 障害者職業総合センター職業センターは、これまでの支援技法では効果の現れにくい発達障害者、高次脳機能障害者および精神障害者に対する職業リハビリテーション技法の新たな開発と改良を行っています。また、その成果について実践報告書または支援マニュアルに取りまとめて、幅広く支援技法の普及を図っています。 令和3年度の技法開発については、以下の3つの成果物を取りまとめています。職業センターの技法開発をご紹介します障害者職業総合センター 職業センター※実践報告書および支援マニュアルは令和4年3月に発行を予定しています。<お問合せ>独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構障害者職業総合センター職業センター企画課 TEL:043-297-9043 職場復帰を目ざす気分障害等の精神障害のある方を対象に、職務および職場環境に対する適応性の向上を図るための支援技法と、事業主支援に関する技法の開発を行っています。 令和3年度は、復職に向けて習得したスキルや学んだ知識を実際の職場に近い環境のなかで総合的に実践・検証して、その実用度を高めるための支援技法「ジョブリハーサル(平成28年度開発)」の改良に取り組み、その内容や実施方法、実施上の留意事項などで構成する支援マニュアルを作成します。また、ジョブリハーサルにおいて実施する各種作業課題例を集めた別冊を作成します。 巻末にはジョブリハーサルで活用できるツールを収録した記録メディアを添付します。 職場復帰や就職を目ざす高次脳機能障害のある方を対象に、「障害認識の促進」、「補完手段の習得」の支援技法と、事業主支援に関する技法の開発などを行っています。 令和3年度は、高次脳機能障害者の復職支援における休職者と事業主双方の幅広い情報収集と支援課題の把握、これらに基づく支援方針の策定、休職者や事業主との情報共有などの各種支援ツールを開発し、その体系的活用方法を取りまとめて紹介する実践報告書を作成します。 巻末には支援ニーズに応じてアレンジできるよう、各種支援ツールを収録した記録メディアを添付します。 発達障害のある方を対象に、障害特性などのアセスメントや職場適応のためのスキル(作業遂行力、対人スキル、問題解決、ストレス対処など)向上に向けた支援技法と、事業主支援に関する技法の開発などを行っています。 令和3年度は、作業の基本的な工程を的確に処理し、課せられたタスクを完了させる作業管理能力向上のための支援技法を開発しました。作業管理能力のアセスメントと、作業管理上の課題の把握と対応、活用するツール、支援事例などをまとめた実践報告書を作成します。 巻末には個別の支援で活用できるツールを収録した記録メディアを添付します。ジョブリハーサルの改良高次脳機能障害者の復職におけるアセスメントの技法開発在職中又は休職中の発達障害者に対する作業管理支援の技法開発これまでの成果物の詳細は、ホームページをご参照ください。https://www.nivr.jeed.go.jp/center/index.htmlJEED インフォメーション20

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