働く広場2022年6月号
33/36

編集委員のひとことミニコラム第13回ノーマライゼーション岡山障害者文化芸術協会代表理事 阪本文雄※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は阪本委員が執筆しています。 ご一読ください。働く広場 2022.6 1981(昭和56)年の「国際障害者年(IYDP)」をご存じだろうか。41年前、国連が世界の人々に、障害者が社会に完全に参加することを求め、宣言した。 テーマは「完全参加と平等」。目的として身体的、精神的社会適応への援助、訓練、指導を行い雇用の機会を提供、交通システム、施設を利用しやすく改善し障害者が経済的、文化的活動に参加できるようにする義務を負う、など5項目を挙げ、各国政府に行動計画の立案と実行をうながした。 「完全参加と平等」の理念の中心にいたのが、「ノーマライゼーション」を提唱したデンマークのバンク・ミケルセンだ。政府の障害者福祉担当の役人だった。 「障害者は施設を出て、地域で暮らす。施設の役割は地域で暮らす障害者をサポートすることだ」と唱えている。 障害があるからといって就学免除になることもなく、施設へ入ることもない。小学校へ入学し教育が終われば就労し、地域で暮らし文化、芸術を楽しむ。健常者と同じライフステージを地域で歩む。 日本では2006(平成18)年、障害者自立支援法が施行され、障害者が訓練、指導を受けて働く就労支援制度ができた。ノーマライゼーションの最終ゴールが就労支援であり、アート支援だと考えている。検索NIVR第30回職業リハビリテーション研究・実践発表会発表者募集のお知らせ 当機構では職業リハビリテーションの研究成果を広く周知するとともに、参加者相互の意見交換、経験交流を行う場として「職業リハビリテーション研究・実践発表会」を毎年開催しています。 今年度は、2022(令和4)年11月15日(火)、11月16日(水)の2日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開催する予定です。5月末ごろから発表者を募集しますので、詳細は当機構障害者職業総合センター(NIVR)ホームページをご覧ください。 なお、当日の参加者については、8月末ごろにホームページなどで募集する予定です。※ 新型コロナウイルス感染症への対応等により、開催等に変更が生じる場合があります。〈お問合せ〉 研究企画部 企画調整室 TEL:043-297-9067 E-mail:kikakubu@jeed.go.jp 障害者職業総合センターホームページでは、昨年度までの開催内容を掲載していますので、あわせてご覧ください。 31

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る