働く広場2022年7月号
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・時間短縮を図るため、製造工程を三つのチームに分け、チームごとにそれぞれの手が空かないよう工程を明記・異物混入を防ぐための身だしなみ点検これらによって、障害のある社員たちが、社員それぞれの理解力に合わせて一つひとつの作業工程を理解し、やりがいや成長を感じ、さらに意欲を持って仕事に取り組むようになることは間違いない。「伝わらないのは、﹃教えた側が至らない﹄と受け取り、伝わるようにさらに努力する」と大山さんはいう。これは障害のある社員への対応にかぎったことではない。よいマネジメントの本質である。なおかつ、「知っている」だけではなく、忠実に「やっている」のが日本理化学工業なのだとあらためて感じる。障害者雇用にかかわる立場として、一つでも実践していきたいものだと反省する。障害のある社員たちの勤続年数の長さがすべてを証明している。入社20年以上の社員が32人、10年から20年の社員が12人、5年から10年の社員が9人、5年未など長きにわたり活躍する社員たちチョークの耳を取り除く櫛状の道具ガイドラインが印刷された段ボール身だしなみ点検表斜め作業用土台でのパック作業輪郭が描かれた工具置き場砂時計(写真提供:日本理化学工業株式会社)検査棒   表工夫を凝らしたツールの数々働く広場 2022.723

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