働く広場2022年7月号
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満の社員が9人いるそうだ。同社で、もっとも勤続年数の長い社員、小こ松ま純じ一いさんは1980年の入社。勤続42年、今年61歳である。小松さんが担当しているのは、チョークの乾燥炉から出てくる製品のチェック作業である。不良品をはじき、良品を次の工程に運ぶ作業だ。乾燥炉の前は相当高温となり、体力的にもハードとのことであるが、集中力を絶やさずに、もくもくと作業に取り組んでいる。「早く寝る」、「朝早く起きる」、「土日は家でゆっくりする」ことが長く働くゅん秘訣だそうだ。「会社を辞めたいと思ったことはあるか」と少しいじわるな質問をしたら、「一度もない」と即答されてしまった。小松さんの働く様子について、「重いチョークの板をたくさん重ねて運ぶ姿を頼もしく感じる」と広報の雫し緑みさんはいう。「実をいうと、小松さんに加齢を感じることはない。本人が働きたいといってくれる間は、ずっと働いてもらう」と大山さん。また、「報・連・相をしっかりするこずくどりと、周りの人への声かけを大事にしている」、「ミキサーを回す1日の目標をクリアすると達成感を感じる」というのは、竹た内う彰あ浩ひさんである。2003(平成15)年に新卒で入社して19年が経つ。竹内さんの担当業務はチョーク製造ラインのもっとも上流工程である、原料の粉を混ぜる混こ錬れ(ミキサー)作業である。混錬作業は、チョークのできに大きく影響する重要なポジションだ。毎日変わる天候や湿度に応じて水分量を変える必要があり、職人の感覚も必要とされるそうだ。 んん  きろちけつち 乾燥炉から取り出したチョークを確認する小松さんチョークの材料をミキサーに投入する竹内さん鳥井さんは、チョークのさまざまな製造工程を経験し、技術の習得を目ざす乾燥工程で働く小松純一さん混錬工程で働く竹内彰浩さん入社2年目の鳥井広記さん広報を担当する雫緑さん働く広場 2022.724

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