働く広場2022年8月号
23/36

夫■さんと取締役の小■川■真■生■さんが仙台駅取材当日は記録的な大雨のなか、株式会社新陽ランドリー代表取締役の加■藤■幹■で出迎えてくれた。仙台駅から車で30分ほどの田園地帯に立地する新しい工場に到着するころには、すっかり雨もあがった。同社は1954(昭和29)年創業。社員数49人(うち障害者30人)と、グループ会社である株式会社加藤福祉サービスが運営する就労継続支援B型事業所の利用者は25人で、おもに仙台市内の医療機■■■   関のシーツや医療従事者のユニフォームのクリーニングを手がけている。工場の一番手前の部屋では、おもに知的障害のある社員さんたちが、病院から回収されてきたユニフォームのすべてのポケットをチェックし、ペンや印鑑などが入っていないかを確認していた。近年は新型コロナウイルス感染症の流行もあり、注意を要する作業だが、十分な対策をとり行っている。次の部屋には大型洗濯機があり、ここは衣類のICタグ管理や洗剤投入などの自動化が進められていて、だれが作業しても間違いが起こらない仕組みになっている。次は乾燥と畳みである。種類によって畳み方が違うのだが、機械では完璧にきれいには畳めないので、社員さんが確認しながら整えていく。手作業でアイロンをかけていく社員さんもいる。次の部屋は最終仕分け、納品用のパッキングである。どの工程も障害のある方が、指導する社員の見守りを受けながらテキパキと仕事をこなしていた。工場内を案内してくださる加藤さんが、大きな声で全員に声をかけながら歩いていく。その声に答える社員さんたち陽光あふれるクリーニング工場POINT123株式会社新陽ランドリー代表取締役の加藤幹夫さん病院のユニフォームを専門に取り扱う「学校前工場」異物の混入チェックを行う検品部門工場内には大型の洗濯機が並ぶ働く広場 2022.8企業が障害のある社員の生活と就労を支えるためにできることグループホームを基点とした生活環境の充実終身雇用とその後の生活21

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る