働く広場2022年9月号
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●学校卒業後における障害者の学びの支援に関する実践研究事業●特別支援学校等における障害者スポーツの充実●障害者の文化芸術活動の充実●障害のある学生の修学・就職支援促進事業キャリア教育の充実3 教育・労働などの関連機関・部局の連携4 共生社会の実現に向けた生涯学習の推進●生徒が、学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう、特別活動を要としつつ各教科・科目等又は各教科等の特質に応じて、キャリア教育の充実を図る。●その中で、生徒が自己の在り方生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう、学校の教育活動全体を通じ、組織的かつ計画的な進路指導を行う。その際、家庭及び地域や福祉、労働等の業務を行う関係機関との連携を十分に図る。  障害のある生徒等に対して新しい働き方を踏まえた指導や支援が求められています。このため、文部科学省では、令和3年度より、特別支援学校高等部の職業教育におけるICTを活用した指導計画、指導方法等の開発を行い効果的な指導の在り方について研究することとしています。障害者の就労支援をさらに推し進めていくためにいま、教育・労働などの関連機関・部局の連携強化が強く求められています。厚生労働省においては、障害者の雇用に関する労働関係機関と教育、福祉、医療など関係機関の連携について、都道府県労働局や公共職業安定所などにおいて特別支援学校などとの連携を一層強化するよう、厚生労働省職業安定局長より通知が出されました(平成25年3月29日に通知、平成30年4月2日改正)。これを受けて、文部科学省では、教育委員会などに対し、労働関係機関との一層の連携のもとに、障害のある生徒の就労に向けた支援の充実を図るよう周知しました。また、テレワーク、在宅勤務など、働き方も大きく変化しており、障害の有無にかかわらず共に学び、生きる共生社会の実現とともに、障害者が生涯にわたり自らの可能性を追求でき、地域の一員として豊かな人生を送ることができる環境を整えていくことが求められています。文部科学省では、障害者が生涯を通じて教育、文化、スポーツなどのさまざまな機会に親しむことができるよう、次のような事業を実施しています。・都道府県を中心とした地域コンソーシアム形成による持続可能な生涯学習支援モデルの構築や、地方公共団体と民間団体等の連携による障害者の生涯学習機会の拡大促進、大学・専門学校等における生涯学習機会創出・運営体制のモデル構築を目ざす取組みを実施・生涯学習の担い手の育成や学習環境の実質的な整備につなげるための研究成果発信・実践交流等を行うブロック別コンファレンスを実施・特別支援学校等を活用した地域における障害者スポーツの拠点づくり等を実施・特別支援学校の児童生徒等を対象とした全国大会の開催・障害のある生徒による作品の展示や実演芸術の発表の場の提供・障害のある生徒に対する文化芸術の鑑賞・体験機会の提供・障害の種別や年齢にかかわらず、鑑賞・創造・発表等の文化芸術活動に取り組むことができる機会の提供・高等教育における障害学生支援の充実を図るため、先進的な取組みや多くの知見を持つ大学等がプラットフォームを形成し、他の大学等がプラットフォームを活用する「障害のある学生の修学・就職支援促進事業」を実施働く広場 2022.9    ※本誌では通常西暦で表記していますが、この記事では元号で表記しています27

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