働く広場2022年10月号
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厚生労働省は6月24日、令和3年度の障害者の職業紹介状況をまとめました。ハローワークを通じた障害者の就職件数は、令和2年度の8万9840件から、9万6180件(対前年度比7・1%増)と2年ぶりに増加しました。〇ハローワークにおける障害者の新規求職申込件数は22万3985件で、対前年度比5・7%増と、コロナ禍以前の水準を上回った。就職件数は9万6180件で、前年度(8万9840件)と比べ7・1%増と、新規求職申込件数の伸びを上回ったが、前々年度の令和元年度(10万3163件)と比べると6・8%の減となっている。〇就職率(就職件数/新規求職申込件数)は42・9%で、対前年度差0・5ポイント増となった。〇主に精神障害者の求職活動が活発化し、新規求職申込件数が増加するとともに、障害者の就職先として比較的高い割合を占める、「医療、福祉」、「製造業」、「サービス業」を中心に多くの産業で求人数が増加したことによるものと考えられる。また、ハローワークに届け出のあった障害者の解雇者数は1656人で、前年度(2191人)と前々年度の令和元年度(2074人)を下回り、落ち着きをみせている。○産業別の就職件数は、医療、福祉」(3万5888件、37・3%)の割合が大きく、製造業」(1万2270件、12・8%)、「卸売業、小売業」(1万743件、○職業別では、「運搬が大きく、「事務的職業」(2万2198件、23・1%)、サービスの職業(1万1729件、12・2%)、生産工程の職業(1万1238件、11・7%)が続いている。清掃包装等の職業」(3万1374件、32・6%)の割合「」 ・・「」「「     〈ポイント〉(第1表)〈産業別にみたときの特徴〉(第2表)〈職業別にみたときの特徴〉(第3表) (注) 「その他の障害者」とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等を保有しない者であって、発達障害、高次脳機能障害、難治性疾患等により、合計223,985 (件) 身体障害者知的障害者精神障害者その他の障害者5.7 (%) 358,554 (人) 42.9(%) 0.5(ポイント)①新規求職申込件数前年度比前年度比8.2 (%) 96,180 (件) 前年度比7.1 (%) ④就職率(③/①)前年度差 (注)58,033 34,651 108,251 23,050 ※本誌では通常西暦で表記していますが、この記事では元号で表記しています0.6 113,195 1.0 13.5 163,064 △ 6.1 ②有効求職者数5.6 54,618 4.5 12.8 27,677 1.8 20,829 4.0 19,957 0.8 45,885 13.0 9,509 1.3 ③就職件数35.9 1.2 57.6 △ 0.1 42.4 △ 0.2 41.3 3.1 長期にわたり、職業生活に相当の制限を受け、又は職業生活を営むことが著しく困難な者である。ただし令和2年度1月のハローワークシステム刷新の影響により、障害者手帳を所持する方も一部計上されている。働く広場 2022.1011・2%)、「サービス業」(1万432件、10・8%)が続いている。第1表 ハローワークにおける障害者の職業紹介状況(令和3年度)省 庁26ハローワークを通じた「障害者の就職件数」が2年ぶりに増加─令和3年度 障害者の職業紹介状況等─厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課

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