働く広場2022年11月号
2/36

(文:一般社団法人岡山障害者文化芸術協会 代表理事 阪本文雄)(きらぼしアートセンター)画材:ケント紙、ペン/サイズ:275mm×275mm協力:一般社団法人岡山障害者文化芸術協会 ペンでケント紙に描いたモノクロのペン画。 猫は以前から好きだった動物で、好んで描いていたが、シリーズとして昨年から再開した。 毛並みを点描で描いた水彩画などにファンがついて、展示会に出すと必ず“売ってほしい”とオファーがある人気シリーズだ。 この絵の一番下には蟻の行列が描かれている。こちらも昨年から始まった蟻シリーズで、小さな表現にペン画のおもしろさが出ている。あっさりと描いているが、なかなか味わい深い作品に仕上がっている。カグラタニ 1971(昭和46)年生まれ、岡山県津山市在住。 幼少期より絵を描くことが好きだった。高校卒業後、電気関係の仕事にたずさわるが、統合失調症を発症する。 2007(平成19)年よりNPO法人の絵画集団で創作活動に熱中。常に自分の興味のあるものにアンテナを張り、形にしていきたいという思いは強く、油絵、水彩画、デザイン、オブジェなど、興味のおもむくままに作品をつくっていく。いくつもの作品が同時進行しており、アトリエには制作途中の絵画が数多くある。江戸時代の画家の伊い藤とう若じゃく冲ちゅうが好きで、虫をよく描く。最近は蟻や猫などをシリーズで描いている。 2021(令和3)年から一般社団法人岡山障害者文化芸術協会の多機能型事業所アート&ジョブセンターの就労継続支援A型事業所「アートカンパニー」を利用、「きらぼしアートセンター」に所属。作品は岡山県内の病院でホスピタルアートとして展示されている。カグラタニ木登り大好き

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る