働く広場2022年11月号
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1会社組織人とさん。今回の取材は、当機構和歌山支今回は、近年、関西圏で「編集委員が行く」の取材を行っていない和歌山県内での取材を思い立った。和歌山県の障がい者雇用の状況について、当機構の和歌山支部に問い合わせたところ、毎年実施している「障害者雇用優良事業所等表彰」について紹介してもらった。そのなかに、社員が数人「優秀勤労障害者」として表彰されている会社に目が留まり、そちらに取材をお願いすることにした。その企業とは、和歌山県紀の川市にある「株式会社丸和」(以下、「丸和」)である。突然の取材依頼を受けていただけるだろうかという不安もあったが、失礼を覚悟のうえ電話で取材をお願いした。対応してくださったのは総務部課長の中な尾お正ま部の紹介があり、同社の障がい者雇用の取組みを紹介させていただきたいという趣旨などを説明すると、「それはたいへん かさつん く      肥ひ沃よな土壌から、野菜、果物などが有名光栄なこと」と快諾いただいた。丸和は、和歌山市和田で製綿業を営む会社として1960(昭和35)年に創業、1990(平成2)年に株式会社丸和となり、寝具製造、販売、リース、リネンサプライと事業を拡げ、障がい者雇用に取り組んでいる。現在丸和の本社がある紀の川市は、和歌山県北部に位置し、約6万人が暮らしている。温暖な気候と紀の川がもたらすとのこと。丸和の本社までのアクセスは、「猫のスーパー駅長﹃たま﹄」で有名な和歌山電で鐵て貴き志し駅から車で約15分。周りにいくつかの会社がある工業団地内の一角に構えている。本社の受付ロビーで、中尾さんから、「暑いなかご苦労さまです。わざわざ当社を訪れていただき本当にありがとうございます」と笑顔のご挨拶をいただき、会議室に案内された。取材はかぎられた時間内でスムーズに進められるように、①会社説明、②株式会社丸和代表取締役挨拶、③社員インタビュー、④社内見学、というスケジュールが準備されていた。会議室では、丸和について質疑応答形式で取材を始めた。中尾さんからの説明をまとめると、まず丸和の事業については「医療機関や福祉施設、宿泊施設で使用されている寝具、リネン、タオル、ユニフォームなどのメンテナンスつきリースを行う会社」とあり、企業理念については「創業以来、寝具やユニフォームを中心とした事業を展開してきましたので、﹃思いは人へ、環境へ﹄をスローガンとして﹃人にやさしい、地球にやさしい高品質な製品を提供する﹄ことをホームページにも紹介しています」ということだった。本社は六つの部署で組織されており、はじめに〜取材のきっかけ株式会社丸和に、いざ訪問POINT123 働く広場 2022.11総務部課長の中尾正人さん株式会社丸和ホームページよりhttps://www.maruwa-wk.co.jp/company★本誌では通常「障害」と表記しますが、株式会社丸和様のご希望により「障がい」としています株式会社丸和本社特例子会社ではなく自社で就労支援を行う社会福祉の目的は、差別をしないこと、みんなで助け合うこと会社は単に働く場を提供するだけではない21(1)ロケーション(2)会社説明

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