働く広場2022年11月号
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【入社したきっかけ】【現在の仕事】 【入社したきっかけ】【現在の仕事】【入社したきっかけ】高畑さんは、丸和で働く特別支援学校の先輩から声をかけられたことがきっかけで入社したという。クリーニング関係の仕事は初めてだったが、学校の先輩、周りの人たちに支えられ、今年で勤続25年のベテラン社員だ。工場に運ばれてくる洗濯物の機械への投入(現場では「さばき」と呼ぶ)を6人のメンバーと協力して担当している。「いまの仕事はいかがですか」とたずねると、「楽しく仕事しています」とすぐに返事が返ってきた。同席していた丸山さんから、「高畑さんはとてもまじめで入社以来欠勤なしです。家庭では73歳のお母さんと妹さんを守る大黒柱なんです」といわれると少し照れ笑いされたが、そこには働きながら家族を支えている自信のようなものを感じた。また高畑さんは、「令和3年度障害者雇用優良事業所等表彰(和歌山県)」の「優秀勤労障害者」として、和歌山県知事表彰を受けている。山田さんは高校在学中に丸和グループの社会福祉法人桃の木会が運営している就労継続支援A型事業所で実習をした際に、丸和のことを知って就職した。高校卒業と同時に入社して21年、高畑さんと同じようにベテラン社員の一人だ。入社後はいくつかの部門を経験しながら、現在は工場に運ばれてくる洗濯物(ユニフォーム)の検品(衣類についているタグの数字を機械で読み取る)を担当している。検品以外にもユニフォームのポケットの中の確認も担当し、忘れ物は、ボールペン、小銭が多いそうだ。この部門は5人の社員が働いており、山田さんはこのグループのリーダー。「リーダーとして困ったことが起きたらどう対処していますか」とたずねると、「やはり上司に相談します」と慎重な答えが返ってきた。丸山さんからの「山田さんはご結婚もされ、奥さんと娘さんと、奥さんのお母さんの4人で暮らしている頼もしいお父さんです」というコメントに、緊張気味だった表情がやっと笑顔になった。また山田さんも「令和元年度障害者雇用優良事業所等表彰」の「優秀勤労障害者」で、厚生労働大臣表彰を受けている。橋本さんは小・中学生時代は地域の学校に通い、高校から特別支援学校へ。卒業後5年間は家にいたが、近所に住む人から丸和のことを教えてもらった。橋本さんは、「働いてみたいと思ったので、丸和に就職しました」という。働くことを初めて経験する橋本さんは、仕事を覚えていくなかで同僚や先輩から注意される高た畑は誠せ一いさんにインタビューきら山や田だ暁あさんにインタビュー橋は本も候こ司じさんにインタビューまうとし     ちいたか  令和元年度の障害者雇用優良事業所等全国表彰式において、「優秀勤労障害者」厚生労働大臣表彰を受ける山田さん洗濯を終えたユニフォームをハンガーに掛ける橋本さん搬入されたユニフォ-ムのタグを読み取る山田さん生産事業部で働く橋本候司さん生産事業部で働く山田暁さん23

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