働く広場2022年11月号
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YouTubeV■o■ice国土交通省は、障害当事者団体や鉄道事業者との意見交換会の議論をふまえ、「駅の無人化に伴う安全・円滑な駅利用に関するガイドライン」を策定した。国土交通省によると、無人駅は2019年度までに4564駅で総駅数の48・2%を占める。意見交換会で障害当事者からは、大きな要望として(1)障害当事者への適切な案内・情報提供、(2)駅の利用に関する事前連絡のあり方、(3)列車運転士等の乗務員による乗降介助の3点があげられた。これを受けてガイドラインでは、障害特性(視覚・聴覚・車いす使用など)に応じた情報提供や、駅利用の際に事前連絡がなくても対応することの社内周知、乗務員による乗降介助の実施など、ハード対策・ソフト対策一体の環境整備を求めている。また、自治体や沿線施設・地元企業などとの連携、委託を通じた駅運営の取組みも有効とし、ハード整備・ソフト対応を含めた先行事例をあげている。このうち情報提供については、緊急時はリアルタイムで適切に係員等とコミュニケーションがとれる環境整備が必要としている。連絡体制については窓口のワンストップ化やICTの活用、時間帯によって他駅からの係員等による巡回や見守りの実施、駅利用者への「声かけ・サポート」を求めている。介助については「事前連絡がない場合においても、可能なかぎり待ち時間が短くなるよう努めつつ対応を行うこと、また無人https//wwwmhttps//wwwyoutubecom/watch?v=KOfqjCNI85c駅であることのみをもって駅の利用を断るような対応を行わないという姿勢が必要」としている。詳しい内容は国土交通省ホームページで公表している。福岡市と携帯電話会社4社が導入支援福岡市は、携帯電話会社4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)と連携し、視覚障害者を対象に、印刷物の内容を音声で読み上げるスマートフォンのアプリ導入支援を始めた。市区役所や各社の一部店舗で、職員や店員が使い方などを無料で説明する。福岡市では、新型コロナウイルスワクチン接種のお知らせなど、重要な通知やチラシなどの印刷物で音声コードが活用されているが、市内の視覚障害者のうち音声コードの認知率は約30%、実際の利用率が5%未満と低いことが課題だった。音声読み上げアプリ「U■■n法人日本視覚障がい情報普及支援協会」(東京都)が開発。印刷された音声コードに記録されている文字情報を、アプリが自動的に読み上げる仕組み。アプリの使い方については、福岡市公式の県障害者芸術文化活動支援センター開設鹿児島県は、芸術文化活動を行う障害者やその家族、福祉施設、支援団体などを支援する拠点として「鹿児島県障害者芸術文化活動支援センター」を、鹿児島市の「地域生活支援拠点ゆうチャンネルでも見ることができる。lit.go.jp/tetudo/tetudo_fr2_000017htmi-かり」内に開設した。運営は「社会福祉法人ゆうかり」(鹿児島市)に委託。ワークショップなどを開催するほか、年1回の作品展覧会、地域の特性を活かした交流企画やイベント、演劇・映画などのバリアフリー芸術文化活動、情報発信などを行っていく予定。学芸員や弁護士による無料相談を電話や対面(リモートも活用)で対応する。受付時間は平日午前9時〜午後5時。電話:080ー8379ー7852 「株式会社ローソン」(東京都)は、全国のローソン店舗(約1万4000店、ローソンストア100を除く)で、聴覚に障害のある人の買い物をサポートする「耳マーク」を表示した指さしシー」は「NPOトをレジカウンターに設置した。コロナ禍でマスク着用が日常的になり、聴覚障害者が、店員の口元の動きを見てコミュニケーションを取ることがむずかしくなっていたことから導入された。についてのイラスト入りシートが、レジカウンターに貼付され、「レジ袋購入しますジで)温めてください」といった自分の希望を、指さしによって伝えることができる。  ..:   ■     :..l  ら提案を受け、実際に指さしシートに掲出する内容などについては加盟店オーナーや店員にも意見を聞いて絞り込んだという。耳が不自由な同センターでは月1回程度、芸術文化活動のまた、障害のある人の芸術文化活動について、レジに「耳マーク」指さしシートレジ袋やカトラリー、レンジでの温めの有無ローソンによると、聴覚に障害のある社員か」、「(レン国の動き地方の動き生活情報働く広場 2022.11鹿児島全国福岡「読み上げアプリ」国土交通省無人駅の障害者対応ガイドライン30

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