働く広場2022年11月号
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めるのではなく、グループホームで日常生活の支援を受けながら経済的・精神的自立につなげてもらう。現在は北見市内のグループホーム複数カ所から計8人が通うほか、今年7月からはグループホームを卒業して一人暮らしを始めた従業員も1人いるそうだ。 入半社年後ごはと、特にに4知者的面障害談のある従業員一人ひとりに合わせたOJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)を行いながら、ナチュラルサポートを図る。スムーズで細やかな支援に欠かせないのが、月1回の定着会議と、半年ごとに開催する4者面談だ。定着会議は、テルベの管理職9人とセ子こさんもWEB会議システムで参加し、ブン&アイHDの障害者雇用担当者のほか、東京駐在の代表取締役社長の藤ふ本も圭け各従業員の情報共有や配慮事項の確認などを行う。会議参加者11人中7人が障害者職業生活相談員で、うち総務部のアシスタントマネジャーを務める大お石い静しさんは、企業在籍型ジョブコーチと産業カウンセラーの資格も持っている。4者面談は、テルベ側と支援機関(グループホームや就労移行支援事業所)、家族・親族、そして本人(ただし後半から参加)が一堂に会する。前半は、仕事面と生活面での状況報告や課題・悩みを3者で共有し、後半では、本人の希望や目標を確認しながら具体的な方針なども設定。大石さんは、「グループホームでの人間関係や私生活が業務に影響するケースも少なくないので、関係者が顔を合わせた意見交換はとても重要です。また家族にとっては、離れて暮らす本人の成長ぶりを知る貴重な機会となっているようです」と話す。 椎年茸間事1業0は、0栽ト培ンか超らの収穫椎、茸出生荷産までが一貫して北見事業所で行われている。ずかおしじとい4本館と屋根つき廊下でつながっている冷暖房完備の栽培用ハウスは3棟。1棟(約250㎡)あたり2万個の菌床で育てた椎茸の生産量は、年間で計100トン超にものぼるという。毎日午前中に収穫された椎茸は、本館内の作業所に運ばれ、人の手でサイズや品質などにより10種に選別。パッキング加工され当日のうちに出荷される。商品は、北海道内や首都圏のイトーヨーカドー、セブン‐イレブン各店舗のほか、青果市場を経由して北見市内のスーパーなどでも販売。2018年には、テルベの椎茸ブランド「てるべえ」の名前がついたキャラクターつきのパッケージデザインを導入した。小林さんは、「幅広い層のお客さまに認知いただけるよう、かわいらしいデザインにしました。自社ブランドを立ち上げたことで、責任と誇りをもって栽培、収穫することにつながっています」と話す。規格外となったものはスライスして乾燥椎茸として商品化し、一般販売だけでなく、グループ会社の社員食堂や小中学校の給食用に卸したり、北見市ふるさと納税返礼品に登録したりしている。2020年には、椎茸の菌床ブロック製造もスタートした。栽培ハウスの近く椎茸は最適な栽培環境で育つ選別と包装作業の様子室温や湿度が調整可能な椎茸栽培用のハウス包装された椎茸。「てるべえ」が描かれたシールが貼られている総務部アシスタントマネジャーの大石静さん

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