働く広場2022年12月号
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「S■PIS」は、「Supporting People to テムを利用して精神障害や発達障害のある従業員、職場担当者、外部支援者である相談員の三者が連携する支援プラットフォームだ。障害のある従業員の職場での気分や体調、仕事やほかの人とのかかわりを、当事者だけでなく、職場担当者や外部支援者も毎日簡単にチェックすることができる。今回、紹介する企業は、そのSPISを活用して障害者雇用を進めている京都府北部の自然豊かな綾部市にある日東精工株式会社(以下、「日東精工」)。新入社員のほかメンタル不調の従業員にもSPISの活用を検討されている。外部支援者のアドバイスやSPISによって担当者の考え方が変わったことで、会社になじめず退職を考えていた当事者が、い I■■■  ■■■■■■■■■ ■■■■■■mprove Stability」の略称で、Webシス田■光■二■さん、組立課係長の迫■田■麻■美■さんまでは貴重な戦力として働いている現状を取材した。まずは障害のある社員、内■藤■清■章■さんが勤務する日東精工の城■山■工場にて、執行役員の桐■村■和■也■さん、購買課課長の浜■にお話をうかがった。また、障害者の雇用管理についてアドバイスをされている、京都障害者雇用企業サポートセンター実践アドバイザーの谷■垣■信■也■さんにも同席いただいた。谷垣さんと同社の出会いは2018(平成30)年9月に社内で開催した「管理監督者向け障害者雇用セミナー」。浜田さんと迫田さんが参加し、講師だった谷垣さんのお話を聴いたことがきっかけだったそうだ。その後、迫田さんから谷垣さんにアプローチをして、アドバイスを受けるようになったとのこと。日東精工の城山工場における業務内容は、大きく分けて二つ。一つめは、ねじ締め機やねじ締めロボット、ドライバやねじ供給機など、締結関連部品の開発・設計・製造。二つめは、自動組立ラインの設計・製造。そして今回お話をうかがった内藤さんが従事しているのは、ねじ締めドライバはじめにPOINT123城山工場では、ねじ締め機や自動組立ラインの設計、京都障害者雇用企業サポートセンター実践アドバイザーの谷垣信也さん日東精工株式会社城山工場製造などが行われている組立課係長の迫田麻美さん購買課課長の浜田光二さん執行役員で産機事業部長の桐村和也さんねじ締めロボットのデモ機城山工場の製造部組立課の内藤清章さん働く広場 2022.12京都障害者雇用企業サポートセンターからのアドバイスに衝撃を受けるSPISを用いて職場担当者も当事者も本音をいい合えるようになり、壁がなくなっていくSPISを障害者雇用だけでなく、新入社員やメンタル不調者にも導入21

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