働く広場2022年12月号
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・視覚障害者・聴覚・言語障害者・知的障害者・精神障害者・発達障害者・高次脳機能障害者・妊産婦・乳幼児連れ・外国人・その他・市町村は、具体的な事業化の動きがない状況でもバリアフリーの方針を定めることができる移動等円滑化方針(マスタープラン)及び移動等円滑化に係る事業の重点的かつ一体的な推進に関する基本的な構想(基本構想)を策定し、そのなかで生活関連経路を設定・設定にあたっては、連続性とともに高齢者、障害者等の安全性や利便性に配慮することや既存の道路整備に関する計画と整合を図ることなどが重要・管理者が異なる境界部などで不整合が生じることがないよう、地方公共団体内の関連部局、国道、都道府県道、市町村道の各道路管理者同士、公安委員会や他の施設管理者等と連携を図ることが必要・道路と建築物との段差の解消や勾配の改善、必要な幅員が確保されるよう一体的な整備を検討するなど、道路と建築物の一体的な整備が必要・計画、整備、管理、評価の各段階において関わる全ての人が、お互いの人格や尊厳を大切にし支え合う「共生社会」の実現に向けて、様々な社会的障壁に気づき、心身に機能の障害がある方が社会的障壁によってどんな困りごとや痛みがあるのかに気づき、その原因や解決策を考え、具体的な行動を起こすことが重要・各段階において様々な障害のある人が参加し、どのような状況が困難であるのか、どのような整備が必要であるかなどを適切に把握し、理解を深めた上で、移動等円滑化につなげていくことが重要・利用者の状況によりガイドライン通りに整備を行っても必ずしも十分な対応とならないことがある・そのため、新設や大規模な改修を行う場合は、計画・立案の段階から障害者をはじめとする地域の利用者や専門家等から意見収集や意見交換を行い、整備を進めることで、より多くの利用者にとって利用しやすい道路や施設、設備等となる・道路管理者や施設管理者が理解し配慮すべき事項に関する知識を持つことに加え、利用者自身の意識の向上や地域住民の理解を深めることも重要・障害者や専門家等を含む多様な関係者が参加する評価を行い、その評価結果を以後の計画の立案や事業に反映していく、スパイラルアップ(PDCA)の取組が重要・地域内における評価結果を同一地域内の改善につなげるとともに、地域間のフィードバックも含む、社会全体としてのスパイラルアップを図ることも重要■移動等円滑化方針(マスタープラン)や基本構想の策定■関係機関等との連携■道路と建築物等との一体的な整備の推進■道路での心のバリアフリー「第2部道路の構造及び旅客特定車両停留施設を使用した役務の提供」および、『道路の移動等円滑化に関するガイドライン』は、国土交通省ホームページに掲載しています(★)道路計画の考え方関係機関等との連携協力の考え方心のバリアフリーの推進当事者参加の考え方バリアフリー整備の継続的な推進 2章 道路計画及び移動等円滑化に関する 連携協力や当事者参加の考え方★https://www.mlit.go.jp/road/road/traffi c/bf/kijun/kijun.html働く広場 2022.1227

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