写真撮影を続けてきた。今回も銀賞を獲得した。今回初めての実施となった「物流ワーク」は、当機構が運営する国立職業リハビリテーションセンター(埼玉県)に通う4人が披露した。疑似倉庫の棚に並んだストック品を指示書通りに選び出し(ピッキング)、コンテナに詰め、納品物が伝票通りかを確認しながら棚に補充するという内容。担当者によると地方アビリンピック埼玉大会では数回、競技として独自に実施しているそうだ。「国立職業リハビリテーションセンターでは、販売・物流ワークコースを設け、商品管理などの訓練で就職につなげています」とのことだ。前回に続いて披露された「OA機器等メンテナンス」。中古OA機器を扱う「リベラル株式会社」(東京都)で働く9人が、日ごろから従事しているコピー機の「リファイニング(清掃)作業」と「リペア(修理)作業」を行った。同社の担当者は「昨年参加した選手たちが、活き活きとした表情で取り組んでいたのが印象的でした。アビリンピックで観たという方や企業からも多くの問合せをいただきました」と反響ぶりを語っていた。アビリンピックの一環として競技エリアに隣接するフロアで開催されたのは、「障害者ワークフェア2022~働く障害者を応援する仲間の集い~」。障害者の雇用にかかわる展示や実演などを通して来場者に理解と認識を深めてもらうことを目的に、約90団体・事業所が、「能力開発エリア」、「就労支援エリア」、「職場紹介エリア」、「特設コーナー」にそれぞれ出展した。特設ステージでは出展者の紹介や実演、セミナーなどがにぎやかに開催された。フロアの一角で、おいしそうな蜂蜜やクッキーなどを販売していたのは「特定非営利活動法人はぁもにぃ」(千葉県)。地元の養蜂家と連携しながらミツバチの管理や蜂蜜の瓶詰作業などに取り組むほか、無添加・地元産にこだわったスイーツの製造、ジャム類の受託製造、カフェ運営等を展開している。関係者は「最近は地域の施設の屋上に巣箱を設置させてもらい、地域緑化につながる環境保全を含めた活動もしています。他団体と一緒にフェアトレードの店も運営し、地域の農産物や福祉施設の商品などを販売しています」と話していた。閉会式は3年ぶりに集合形式での開催となった。都道府県ごとに座った選手団を前に、大会主催者である当機構の湯浅善樹理事長が、アビリンピックのマスコットキャラクター「アビリス」とともに登壇。「今大会は3年ぶりに観客のみなさまを招いて開催し、多くの方に観覧していただくことができました。選手のみなさんは今大会で交流の輪を広げ、友情を育まれたと思います。これからも自信と誇りを持って、いっそう活躍されることを心か●技能デモンストレーション 物流ワーク/OA機器等メンテナンス●障害者ワークフェア2022閉会式 9「写真撮影」銀賞、大塚弘也さん(鹿児島県)技能デモンストレーション「物流ワーク」技能デモンストレーション「OA機器等メンテナンス」「障害者ワークフェア2022」「ネイル施術」銅賞、一木侑子さん(東京都)「フラワーアレンジメント」銅賞、清水大希さん(鳥取県)「洋裁」努力賞、松本弥生さん(熊本県)11月6日(日)
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