ゅういます。今回の課題はむずかしい部分もありましたが、やり切ることができて悔いはありません。仕事にも活かしていきたいです」と話していた。視覚障害のある選手が対象の「パソコン操作」は、パソコン画面情報読み上げソフトや画面拡大ソフトなどの支援機器を活用して、データの修正と加工、スライド作成、ワード文書の書式整え、インターネット検索によるデータ加工など5課題(90分)。木き村む朱あ美みさん(京都府)は、フリーで文字起こしなどの仕事を行って10年以上。競技後、「課題の内容はわかっていましたが、時間が足りませんでした。視覚障害者のなかでもアビリンピックを知らない人が多いので、出場者ががんばることでもっと認知してもらいたい。そして、道具を使えば視覚障害者でもしっかり仕事ができることを伝えていきたいです」と語っていた。 「表計算」の競技課題は、エクセル2016を使用し、表の装飾・編集、関数式による表の完成、データ処理およびグラフ作成等を行うというもの(75分)。IT企業に勤める西に本も康こ次じ郎ろさん(富山県)は、総務関連の仕事をしている。職場では電話を取らずにすむよう配慮してもらっているそうだ。「初めてアビリンピックのことを知った同僚たちが応援してくれています。全国アビリンピックのレベルは高いですが、今後も挑戦していきたいですね」と意欲を見せていた。 「DTP」の今回の課題は、地方自治体による「UIターン」の推進活動を周知喚起するための2種類のポスター制作(3時間30分)。印刷デザインやホームページ制作などを手がける就労継続支援A型事業所に1年前から通う城し間ま海か人とさん(沖縄県)は、「専門学校時代からDTP関連について学んできたので、すぐにアビリンピックにも挑戦しました。今日は、自分の課題を発見でき、あらためて制作意欲も出てきました。よい経験になりました」と満足そうな表情を浮かべていた。 「ホームページ」の今回の課題は、「住んでいる都道府県の郷土料理を紹介するホームページ作成」(4時間30分)。各選手は事前課題として作成・提出した作品に対して、当日課題で提示された新たな仕様に沿って制作する。道ど口ぐ一か行ゆさん(千葉県)は、物流サービス企業の特例子会社で働く。他種目も含め全国アビリンピックには複数回出場してきたそうだ。「仕事での向上心を維持するためにも、アビリンピックなどで意識的に刺激を受けながらスキルアップを続けたいと思っています」と話していた。 「データベース」の今回の課題は、架空の学校「アビリン高校」における入学試験の合否判定システムの作成(3時間)。情報処理サービス会社に勤めて10年以上になるという周し祺ぎさん(広島県)は、シ中な卓た也やさん(神奈川県)1人だけだった。ステムエンジニアとして開発を担当している。「前回よりは緊張せずに取り組むことができ、想定通りの仕上がりでした。ただ、全国アビリンピックはすごい選手が多いですね。また挑戦します」と笑顔で語った。 「コンピュータプログラミング」は、ロボットの動きを指示するプログラムを作成し、動きの指示のしやすさや、ロボットを動かしたときの正確さや速さを競う(6時間)。競技内容のむずかしさもあるのか、出場者は今大会で全国アビリンピック出場10回目(他種目を含む)という田た孤軍奮闘しながらも銀賞を受賞した田中さんは、「今回はロボットを使った作品を完成することができてよかったです。来年は金賞を目ざしてがんばります」と話した。審査委員を務める名古屋工業大学プロジェクト教授の水野直樹さんは、「希望者にはシミュレーションソフトを事前に提供するので、ノートパソコンさえあれば練習できます。技術指導に出向くこともできますので、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構都道府県支部の窓口に相談してみてください」と呼びかけていた。 「建築CAD」の課題は、集合住宅を目的とした鉄筋コンクリート造3階建てビ●DTP/ホームぺージ/データベース/コンピュータプログラミング●建築CAD/機械CAD/パソコン組立/電子機器組立ー うとしううちずきくかけらろい 6道口一行さん(千葉県)「ホームページ」「DTP」城間海人さん(沖縄県)西本康次郎さん(富山県)「表計算」「パソコン操作」木村朱美さん(京都府)
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