やし林ば優ゆ星せさん(熊本県)は、初めての全国博ひさん(石川県)は63歳。東京都で19ちんしからきろらえつらみうう7ういけCoreMini2021ルの図面(縮尺1/100の平面図、立面図、断面図)をA3用紙2枚に仕上げるというもの(3時間30分)。岡お村む昭あ子こさん(栃木県)は、多機能型就労支援事業所の利用者として建築CADの仕事をしてきたが、2年前から正社員となり、指導する立場として経験を積むため出場したそうだ。事業所の運営会社の代表は「彼女のミスの少なさやセンスのよさを発揮してもらえたら十分です」と、コメント。岡村さんは「ほかの選手は仕事にしているだけあってすばらしいですね。次回は事業所の利用者さんを連れてきます」と笑顔で答えてくれた。 「機械CAD」の今回の競技課題は、3次元CADツールを使ってハンドプレスの部品図と組立図、軸測投影法による組立図と立体分解図の作成(3時間10分)。身体障害者向けのソフトウェア技術者育成センターでCADを学んでいるという竹たアビリンピック。競技後に「もう少し勉強しておけばよかったですね。センターで最後まで学び、CADを使える会社に就職したいです。アビリンピックにもまた参加できれば」と話していた。 「パソコン組立」は、組み立て済みのパソコンの指定された部品を取り外し、メンテナンス作業後に組み立て直して、各種ソフトウェアの設定を行うという競技内容(4時間)。市役所に勤める新あ家い克か81(昭和56)年に開催された第1回国際アビリンピックにも出場した経歴を持つ。パソコン組立種目には、昨年の東京大会から再び挑戦しているそうだ。職場ではいまもパソコンの修理やサーバー管理などを任されている。「今回は最後のつもりで来ました。やれるだけのことはやったと思います」と晴れやかな表情。結果は銅賞を獲得した。 「電子機器組立」の競技課題は、省エネコントローラーの組立(4時間)。見どころは、機器の耐久性を左右する、はんだ付け作業だ。自動車部品メーカーに勤める西に尾お慎し一いさん(三重県)は、競技後に「練習ではミスをなくし、きれいな仕上がりを目ざしてきました。初めての全国アビリンピックで緊張しましたが、時間ぎりぎりで終わってホッとしました」と伝えてくれた。職場の関係者は「この競技のために短期的にチームを組みました。作業の流れを効率化する工夫は、仕事にも活かされます。彼は今年、社内で最多の改善提案をしました」と話していた。西尾さんは銅賞を受賞した。 「歯科技工」は今大会から、「」というソフトを使った中切歯と第一小臼歯のデジタルカービング(各2時間30分)を行う競技内容となった。審査委員によると、デジタルカービングのスキルは将来必須とされ、先取りで競技への導入が決まったそうだ。総合病院に勤めて10年以上になる村む上か祐ゆ太た郎ろさん(千葉県)は全国アビリンピック金賞受賞の経験もある。競技後、「産業界ではCADが主流となるので練習してきました。今回の競技に参加して他選手のレベルがわかったので、もっとがんばらなけZBrush●歯科技工/義肢/木工/家具竹林優星さん(熊本県)村上祐太郎さん(千葉県)「機械CAD」「歯科技工」「建築CAD」岡村昭子さん(栃木県)「電子機器組立」銅賞、西尾慎一さん(三重県)「コンピュータプログラミング」銀賞、田中卓也さん(神奈川県)「パソコン組立」銅賞、新家克博さん(石川県)「データベース」周祺さん(広島県)
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