働く広場2023年4月号
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『統合失調症の人と働くために知っておきたいこと』立正大学特任准教授で、障害福祉サービス事業所を運営する「一般社団法人キャリカ」(埼玉県)の代表も務める松■岡■広■樹■さんが、『統合失調症の人と働くために知っておきたいこと』(かざひの文庫)を出版した。松岡さんは20年間ソーシャルワーカーとして障害者の就労生活サポート業務に従事。現場での経験やデータを読み解きながら、精神障害のある人の「幸せな働き方」について解説、当事者との対話のなかから希望を生み出し力づけられる言葉を見つけ出し、上司や同僚として一緒に満足して働き続けられる秘訣をアドバイスする。四六判、224ページ、1650円(税込)。編集委員のひとこと第22回作品大募集!令和5年度「絵画コンテスト 働くすがた〜今そして未来〜」「写真コンテスト 「みんなの仕事ぶりに驚いた」、「こんなことまでできるとは思わな私の職場では、障がいのある社員が他部署の一般社員に仕事を教えながら一緒に働くという体験を広げている。これまでに200人を超える社員に加え、役員や社長までも体験した。この活動の体験者は何を感じ、何を学ぶのか。私たちのメンバーは活き活きとした表情で、自信を持って業務に取り組む。依頼された仕事に全力で向かう。仲間を思いやり、声をかけ合う。元気な挨拶で職場全体を明るくする。そんな姿に触れ、体験者たちは心を動かされる。「障がいがあるということは、普通より劣っている」という偏見や、「自分たちとは違う世界の人たち」というとらえ方に変化が起こる。かった」、「話してみると自分と趣味が同じという共通点があった。また会ったら話してみようと思う」など、驚きや感激を体験し、「ぜひ、社員みんなに体験してもらいたい!」と口々にいう。私たちのメンバーは、「社員のみなさんにしっかりと仕事を教えることができた。コミュニケーションが取れた」と自信を持つことができ、成長にもつながっている。この取組みを試みた当初は不安もあった。障がいのある人とない人が交わることで、よい影響を与え合うことができるのだろうか。でも実際に始めてみると、その不安はすぐに吹き飛んだ。障がいについて、もっとオープンに、たくさんの人たちに知ってもらうこと、交わってもらうことに、勇気を持ってふみ出そう。そうすることが、ともに生きる社会づくりにつながっていく。さあ、一歩ふみ出そう。その先にきっと、だれもが生きやすい、輝く未来が待っている。積極的に知ってもらい、交わることへ一歩ふみ出そう!本紹介※今号の「編集委員が行く」(20〜25ページ)は平岡委員が執筆しています。ご一読ください。サントリービジネスシステム株式会社課長 平岡典子詳しくはホームページの募集要項をご覧ください。JEED 絵画写真<過去のポスターや入賞作品などもご覧いただけます>児童・生徒をはじめ社会人・一般の方もご応募いただけます。絵画コンテストの応募は障害のある方が対象です。写真コンテストの応募は障害の有無を問いません。多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。主催:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構★本誌では通常「障害」と表記しますが、平岡委員の意向により「障がい」としていますシンボルキャラクター“ピクチャノサウルス”  ■■■       ミニコラム 働く広場 2023.4検索募集期間(応募作品受付期間)あなたの力作がポスターになる!31職場で輝く障害者〜今その瞬間〜」令和5年3月1日(水)〜6月15日(木)【締切・消印有効】

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