働く広場2023年4月号
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体力で負けないよう筋トレを始めました」と笑顔で話してくれた。隣のエリアで廃トナーボトルを梱包していたのは、1994年に入社した生産課組立てグループの竹た田だすなおさん(47歳)。「初期メンバーはみんな同じぐらいの年なので、働きやすいです」と明るく話す竹田さんは、職場のムードメーカーのような存在。当初は部品包装を担当していたが、経験と腕のよさを認められ梱包業務を任されるようになった。周囲からも頼られる存在だが、竹田さんは「作業のやり方に自分のくせが出て、遅くなることがあり、なんとか直すようがんばっているところです。小さな努力を積み重ねていきたいです」と明かしてくれた。エスポアールでは、アビリンピックに挑戦する従業員も積極的に応援している。これまで「木工」や「製品パッキング」、「オフィスアシスタント」、「ビルクリーニング」、「パソコンデータ入力」の各種目に選手を送り出してきた。地方大会の案内を指導員経由で従業員たちに配布すると、出場希望者が毎回数人いるそうだ。日々の業務に関係のない種目にも挑戦でき、勤務時間内に練習時間をつくって指導員らがアドバイスしているそうだ。2017年入社の小お俣ま拓た也やさん(26歳)は、2018年に地方アビリンピック神奈川大会の「製品パッキング」に初挑戦し、全国大会にも出場した。当時は清掃業務を担当していたが、指導員らと一緒に特訓したという。その実力を、いまは生産課組立てグループで発揮している。小俣さんは「全国のレベルはとても高かったですが、また挑戦したいです」と意欲を見せる。小池さんが話す。 「競技に向けて懸命に練習すること自体、確実に本人のためになっています。ほかにもスポーツ大会や音楽など趣味の舞台でも活躍している従業員が少なくありません。こうした社外活動が充実することで、職場全体のモチベーションアップにもつながっていると思います」  7 け たくさず 2013年、海老名市にあるリコーテクノロジーセンター内に、エスポアールのオフィス業務課が設置された。リコーの各現場から出される廃棄物の分別や機久ひさん(47歳)。それまで別企業の食品密文書の整理を手始めに、メール便や清掃など業務を拡大してきた。ここで設立当初から働いているのが、オフィス業務課第一グループの能の代よ田だ和か配送センターで働いていたが倒産してしまい、ハローワークでエスポアールを紹介してもらったそうだ。いまは廃棄物回アビリンピックや社外活動も休憩室はリラックスできる場に能代田さんが発案した小俣さんは、第39回全国アビリンピック「製品パッキング」に出場した提案書の数々(写真提供:リコーエスポアール株式会社)生産課組立てグループの小俣拓也さんリコーテクノロジーセンターで、解体分別作業を行う能代田さん竹田さんは、廃トナーボトルのオフィス業務課第一グループの能代田和久さん梱包を担当する生産課組立てグループの竹田すなおさん働く広場 2023.4

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