働く広場2023年6月号
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木き村む信の隆たさん(千葉県)は、職場では化らかぶやん  やゅもち    りかのとして、自分から学ぶ姿勢のなかで、わからないことを教えてもらう形でスキルアップしてきたのだそうだ。そして、小倉さんが銀メダルに輝いた。マシンツールの詳細な側面図およびパーツの作成。2日間で6時間。参加選手7人。学プラント関連設備の設計をしている。「いまできることをやり切りたいです」との孝た忠のさん(愛知県)は、職場では治具の寿じ也にさん(京都府)は、京都市内のホテ意気込みを見せてくれたが、競技後は「いままでの競技内容と全然違っていて、手に負えませんでした。国際大会のレベルの高さを知り、勉強になりました」。篠し設計をしている。職場の上司は「アビリンピックの練習と並行して仕事のスキルを覚えてもらうことで上達も早かったように思います」とふり返りつつ、「国際大会は課題内容や条件に未定部分も多く、通常業務で全体的なスキルアップに努めてきました。これがアビリンピックの本来の目的でもあると思います」。競技後、篠さんは「日本と世界では図面が違うことを知りました。いろいろと経験になりました」と語っていた。用意された窓および窓枠の清掃、掃除機を使った床清掃(ポリッシャー含む)。競技時間は2時間。参加選手9人。下し内うルの客室清掃やベッドメイキングをしている。国際大会に向けて2カ月間、職場で特別な練習をさせてもらったそうだ。競技前は「日本とフランスの機器が違うので不安。先生からは半分楽しんでおいでといわれました」と話していた。競技後には、審査員の1人からワインを贈られるサプライズがあった。本ほ田だ駿は斗とさん(神奈川県)も、クリーニング関連会社に勤務。国際大会に向けて計4日間にわたり本社で特訓を受けた。「水と洗剤を使うポリッシャーは仕事では使わず、床清掃が苦手なのでメインで練習しました。会社からも期待を受けての出場です。目標は金メダルですが、何より楽しみたいです」。本田さんは銅メダルを手にした。ほかにも、国際アビリンピックならではのバラエティに富んだ競技種目があった。興味深かったものをいくつか紹介したい。パソコン機器およびソフトウェアのインストール、メンテナンス、更新作業を行う。比較的大きな組織に新しいシステムを導入することを想定したもの。IT業界においては需要の高いスキルだ。パソコンのソフトウェアを使い、当日に与えられたテーマに沿ったキャラクターをデザインする。会場では「形態や衣装を変えたものをいくつか考案し、動作スケッチも必要。デッサン力や色使い、創造性などを評価」などと説明されていた。ろくろを使い、スケッチに沿って、同じ形の小さな器(茶碗)10個と大きな器3個をつくる。日ごろから仕事として手がけていないと完成がむずかしいレベルだ。競技会場では、中国や韓国などの選手が〈機械CAD〉〈クリーニングサービス(国内大会ではビルクリーニング)〉〈ICTネットワークシステム運用・管理〉〈キャラクターデザイン〉〈陶芸〉さまざまな競技働く広場 2023.6「機械CAD」木村信隆さん(千葉県)「クリーニングサービス」本田駿斗さん(神奈川県)「電子機器組立」島田美穂さん(三重県)「クリーニングサービス」下内寿也さん(京都府)「電子機器組立」小倉怜さん(三重県)「機械CAD」篠孝忠さん(愛知県)11

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