視覚障害者による音声制作事務所VRやメタバースの普及とともにVボoイice眼がCUP」を都内で開催しました。生まれたと手たちの人となりや、実際に職場で一緒に働いたときの雰囲気もわかるようです。「こういうパソコン操作はできますか」、「オンラインでの業務は可能ですか」といった企業担当者からの追加の質問にも、私たちが詳しく説明します。こうしたイベントを機に、企業の求める人材と彼らの能力がうまくマッチングし、これまでエンジニア職などとして12人が就職し、延べ50人がゲームのナレーションやライティングの業務委託を受けています。なかにはゲーム会社に採用され、YouTubeでeスポーツのストリーマー(ゲームをしながら実況配信する人)として活動する人もいます。2021年の4月には、VR(仮想現実)を使った職場見学や仕事体験ができる障害者向けの就職イベントをオンラインで開催しました。企業は大手通信会社など10社、求職者も全国から100人ほど参加したほか、このイベントを就業トレーニングの一環としている就労移行支援事業所もあります。2022年の4月には、先天性の全盲の選手たちによるブラインドeスポーツ大会「心しんん ーパラ ス らおたePARAの社員ですが、プロの声優でもあります。きから聴覚が鍛えられてきた彼らは、音だけでキャラクターの立ち位置や動きがわかります。イベントは海外のeスポーツメディアでも大きく紹介されました。有名選手の一人である北き村む直な也やさんは、大手の声優養成所を経て事務所に所属し、一般の声優にまじって活躍されています。いまの時代はリアルタイムに点字が表示される機器もあるので、ほとんどハンディがないそうです。そんな北村さんを中心に今年1月、視覚障害者による音声制作事務所「eイPARAち上げました。現在、視覚障害者6人が登録し、それぞれ自宅に録音環境などを整えライブ収録にも対応しています。また2月には、J1サッカーチーム「川崎フロンターレ」で活躍する選手と、車いすユーザーだけで結成するeサッカーチーム「テッド」がタッグを組み、CPU(コンピューター)を相手に11人制eサッカーの試合を行いました。チームのメンバーは脳性麻痺、筋ジストロフィー、横断性脊髄炎などの障害のある人たちで、さまざまな活動や仕事をしています。ePARAユナイePARAの“部活動”にも参加できますので、ぜが、自分の顔を公開してパーソナリティも紹介しながら活動してくれています。彼らはバリアフリーのeスポーツ界におけるフロントランナーとして、同じ障害のある人や世の中に向けて「補助機材や一定のサポートがあれば、ここまでできます」というメッセージを、説得力を持たせて発信したいのだろうと思います。今後はもっと気軽に、例えばアバターを使ったVブイTチュuーbバeーr(バーチャルユーチューバー)として活動できる人も増えてくるでしょう。私たちの会社は先日初めて、」を立メタバース(仮想空間)を使った株主総会を行いました。また、eスポーツのイベントを海外向けにオンライン開催することも検討しています。タバースの普及とともに、さまざまな事情を抱えた障害のある人たちも柔軟な環境で働き、活躍できる機会が広がっていくはずです。一般の採用活動でeスポーツを活用する企業も増えていますから、ぜひ障害者雇用の場でも使ってみてほしいですね。また、国内外ではタイピングやエクセルを使った財務モデリングのeスポーツ競技がありますから、いつかアビリンピックの種目にも加わったらよいなと思っています。当事者のみなさんでeスポーツに興味のある方は、ひホームページをのぞいてみてください。お待ちしています。加藤 いまは今後もインターネット環境の拡充やVR、メePARAに所属するほとんどの選手――eスポーツで、障害のある人たちの活躍の場も広がっているそうですね。加藤 ――ePARAの活動や障害者雇用の今後について、お考えを聞かせてください。働く広場 2023.6※2 成年後見制度:認知症や知的障害・精神障害などによって判断能力が十分ではない人を保護するための制度。さまざまな契約や手続をするときに、本人を援助する人として親族や弁護士などの成年後見人を裁判所が選任する17
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