就労継続支援B型事業所さんあい障害者就業・生活支援センターくばら須す美みさんは、「週1回ぐらいの相談が1 「入社して5年目です。仕事には慣れました。また、若いときよりセルフコントロールができるようになりました。1年半の就労移行支援で体力がつき、気持ちのコントロール方法を学びました」と話してくれた。みなみでは2018年10月から就労定着支援事業も開始した。前述の女性の支援を担当した定着支援員で看護師の島し崎さ年近く続きました。ストレスを溜めない方法などを話したりもしました。その後職場にだんだん慣れ、2年目から落ち着きました」と話す。就労定着支援の基本は、早めの相談と、リフレッシュでストレス解消。支援員は相談があれば、本人、家族、さらに企業を訪問して職場の方々にも様子を聞き、パイプ役として双方をつなぐ。 「職場の人に本人が悩んでいる内容を伝え、問題を理解し、解決へ協力してもらうこともあります」という。周囲とのコミュニケーションに悩む人々には定着支援は欠かせない。次は同じく三愛会が運営する「就労継宅やナオミさんは、「精神障害のある方々は、ょうょうょう綾あ川が町ち、まんのう町ちの3市5町。202 わや しお けまき 続支援B型事業所さんあい」へ。定員は1日25人。46人が登録し1日に計22人~25人が利用している。利用者はる方が90%だ。仕事は病院内の食器洗浄、パンフレットの袋詰め、農作業、清掃のほか、運送会社で荷物の仕分け作業など。工賃は月平均2万円。介護福祉士でサービス管理責任者の三み体調や気持ちに日々波があり、それぞれの支援ニーズは個別で多様です。企業への一般就労を目ざす人には、就労継続支援B型事業所から就職する方と、就労移行支援事業所の利用を経て就職する方がいるため、その方との日々のかかわりから、ていねいにアセスメントを行っています」と説明する。最後に、「障害者就業・生活支援センターくばら」を訪ねた。スタッフは、主任就業支援ワーカー1人、就業支援ワーカー3人、生活支援ワーカー2人。対象エリアは丸亀市、坂出市、善通寺市、宇う多た津づ町ち、多た度ど津つ町ち、琴平町、ょう3年2月末時点の登録者は638人。身体障害59人、知的障害283人、精神障害286人、そのほか10人。通信制・定時制高校を卒業した就労未経験の若者が増えているという。登録者のうち、2022年度の就職者は43人(身体障害1人、知的障害15人、精神障害26人、そのほか1人)。就職先は製造、運送、農業、サービス業で、事務職の場合は高松市への勤務者もいる。精神保健福祉士で主任就業支援ワーカーの大お西に由ゆ美み子こさんは、「ほかの障害者就業・生活支援センターは知的障害のある方の利用が多いのですが、私たちのセンターは精神科病院が母体ですので、これまでも多くの精神保健福祉士が地域の企業、事業所に働きかけ、職場実習、就労へと活動してきた実績があり、その蓄積の結果として登録者も就職者も精神障害のある方が多くなっています。さらに中讃地域にある8つの精神科病院、7つの精神科クリニックだけでなく、高松市内の病院、クリニックとも連携しています。このネットワークの構築が地域で暮らす人々の就労支援に役立っていると思います」と話す。就労支援の現場へ精神保健福祉士を多く投入、精神障害の特性の把握、対応、働く広場 2023.620~70代、平均年齢48歳。精神障害のあ介護福祉士でサービス管理責任者の三宅ナオミさん「就労継続支援B型事業所さんあい」のワーキングルーム定着支援員で看護師の島崎須美さん22
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