働く広場2023年6月号
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の選手と介助者は専用車に分乗した。言語通訳者と選手らが顔を合わせ、競技内容についての情報共有を行った。国際大会では当日になって競技の細かい条件などが変更されることも少なくないため、少しでもスムーズに競技に臨めるよう念入りな打合せが必要だ。また、競技会場「メッスエキスポ」の見学も行った。ホテルからバスで20分ほどの同会場では、設営が着々と進んでいた。会場内の特設食堂には、すでに数多くの参加国選手団が集まり、日本人選手のなかにも、ビュッフェの列に並びながらさっそくフランスの選手と手話で会話する人が見られた。この日の夕方から、メッス市街地にある「メッスアリーナ」で開会式が開かれた。日本の技能五輪にあたる「ワールドスキルズフランス・グランテスト地域圏予選」が同時開催だったため、いっそうにぎやかだった。フランス側による歓迎パフォーマンスに続き、各国選手団の入場。日本選手団の旗手を務めたのは、フラワーアレンジメント種目出場の田た中な達た也やさん(新潟県)。「4人ほど立候補した人がいてジャンケンで勝ちました。先導役は緊張しましたが、大会に来た実感が湧いてきました」と笑顔で話した。式典では、アビリンピック・フランス   5かつ 意思のあらわれです。みなさんの才能をのノエル・ロジェ会長らの挨拶の後に、輪島忍・国際アビリンピック連合会長が登壇。「この第10回大会は、新型コロナによる延期、さらに2022年にいったん中止というつらい決断がありました。こうした困難にもかかわらず27の国と地域から選手が集結したのは、アビリンピックの炎を消してはならないという世界の見せるときがきました。競技でベストを尽くし、仲間とともにすばらしいときを開会式働く広場 2023.622日(水)午前中は、競技別に担当の班ごとのミーティングが行われた競技ごとに打合せが行われた競技が行われた「メッスエキスポ」会場内では設営作業が行われていた特設食堂での食事風景健康面談の様子メッス市内のホテルに到着した選手団介助者とともに自己紹介する選手選手団はバスと車いす専用車に分乗し、メッス市へと向かった結団式の会場では加藤勝信厚生労働大臣からのビデオメッセージが流されたシャルル・ド・ゴール空港に到着した選手団

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