働く広場2023年6月号
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北き村む重し雄おさん(宮崎県)は特例子会社の田だ愛ま美みさん(熊本県)は、日ごろは就労られるかです」と伝えてくれたが、競技後は「時間が足りず最後まで納得のいく仕上げができなかった。悔しいです」。それでも銅メダルを獲得した。支給された布で、5時間30分以内に規定のブラウスをつくる。参加選手10人。縫製部門で働いて10年になる。「1週間前に具体的な課題が伝えられ、1枚だけ試作できました。指導員からのアドバイスをメモにして、自分で手順を考えながら作品を時間内に仕上げたいです」。苑そ継続支援B型事業所でジェラートやパンづくり、ステンドグラス作品の製作のほか、施設外就労もしているそうだ。「これまでに2枚のブラウスをつくって自信をつけました。競技では型紙の配置を考え、気持ちを集中していきたいです」と話していた。課題は予想以上にむずかしく、2人を含む多くの選手が時間内に完成できなかった。指定の器具や材料を使い、ハンドケア、装飾的なコーティング、テーマに沿ったネイルデザインを4時間40分以内に施す。参加選手4人。日本からは航空会社の特例子会社にネイリストとして勤務する2人が出場した。2019年の第39回全国アビリンピック「ネイル施術」種目で金賞を獲った山や下し加か代よさん(東京都)と、2021年の第41回全国アビリンピック同種目で金賞の荒あ山や美み夢むさん(千葉県)だ。キャビンアテンダントに施術してきた経験も活かし、「支えてくれた周りの人に感謝しながら、楽しんで臨みたいです」と話していた2人。当日になって使う道具が限定されるなどイレギュラーな条件のもと、山下さんが銀メダル、荒山さんは銅メダルを獲得した。ハードウェア・ソフトウェアの知識を用いてパソコンを組み立て(システム作成からネットワークのインストールなど)、和か典のさん(千指示書に沿ってOSを起動させる。制限時間は4時間手12人。赤あ地ち葉県)は、勤務する総合病佐さ藤と知ち沙さ子こさん(愛知県)は、11歳の子 うずりか7なのげたらねらまたま   院で設備品などの修理を担当する。競技後、「国内大会と違い、一度分解して組み立てるという難易度の高い内容でした。勉強させてもらいました」と語る一方、「日本国内でアビリンピックに挑戦する人が増えてほしいです。知名度を高め、地域でもっと盛り上がるとよいと思います。ほかの競技にも、驚くような能力のある選手たちがたくさんいることを知ってほしいですね」と今後に期待を寄せた。提供データに基づくさまざまな情報や機能を備えたウェブページを6時間で作成。参加選手13人。金か子こ理り沙ささん(広島県)は、勤務先で自社のホームページ作成も担当している。「準備時間が足りず困っていたが、職場のみんなが仕事を調整してくれ、練習できたのでありがたかったです。最後まで作品を仕上げられるよう努力したいです」と語っていた。市役所勤務のどもと9カ月になる子どもの2人を子育て中。この大会中は、母と義母が交代で子どもの面倒を見てくれているそうだ。「職場では、アビリンピックに出場し続け、結果を出したことで念願の広報部門に異動できました。今回の課題はボリュームが多いので、できるだけ完成に近づけるよう自分を超えていきたいです」と話していた。実際の競技は予想以上にハードルが高かったようだが、2人は揃って「よい経験になりました」と納得していた。〈洋裁/基礎(国内大会では縫製)〉〈ネイリスト(国内大会ではネイル施術)〉〈コンピュータ組立(国内大会ではパソコン組立)〉〈ホームページ作成〉働く広場 2023.630分。参加選「コンピュータ組立」赤地和典さん(千葉県)「ホームページ作成」金子理沙さん(広島県)「ホームページ作成」佐藤知沙子さん(愛知県)「ネイリスト」荒山美夢さん(千葉県)「ネイリスト」山下加代さん(東京都)

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