「強み」であり、その人にとって特別な意味を成す、生その人特有の思考・感情・行動に反映される力の定義きる上で頼りになるものパフォーマンス「強み」の構成活力感要素(意味付け)自分らしさ成功体験、頑張ったこと、苦労したが乗り越えられたことや安らぎを感じられること熱中できる、没頭できる、喜び分らしさを見出していること生きる上で大切にしている、自【WSSP版強み育成プロジェクトの概要】【「強み」について】【プロジェクトの内容】 障害者職業総合センター職業センターでは、発達障害のある方を対象とした「ワークシステム・サポートプログラム」(以下、「WSSP」)の実施を通じて、発達障害の特性に応じた的確な支援を行うための技法開発・改良を行っています。今回は、発達障害者の「強み」に着目しました。WSSPの過去の受講者アンケートでは、長所や苦手なことを書き出す課題に対して「苦手なことはいくつも書き出せたが、自分の長所を書き出すことは難しかった」など、自身の「強み」の見出しにくさを示す感想が散見されています。また、当機構(JEED)の地域障害者職業センター(※1)および広域障害者職業センター(※2)に対するアンケートでは、調査対象となった50センター中49センターから「自らの強みの認識が困難だったケースが認められる」との回答が得られました。そこで、発達障害者の自己肯定感を高めることを目的として、「WSSP版強み育成プロジェクト」と称し、発達障害者が自らの「強み」に着目し、それを活用するための相談・支援ツールを開発し、令和5年3月に支援マニュアル№22「発達障害者の強みを活かすための相談・支援ツールの開発」にとりまとめました。以下にその概要について紹介します。プロジェクトの構成は図1の通りです。プロジェクトで取り上げる「強み」の定義と構成要素は図2の通りです。障害者職業総合センター職業センター 「強み」の種類は60種類あり、プロジェクトでは図3の通りピクトグラムを使用したカードで表現しました。に続き、3回の講習と2回のホームワーク、振返りという流れになっています。 「強み」の講習①では「強み」の解説を行い、「強み」の講習②では「強み発見チェックリスト」を使って自らの「強み」を発見します。ホームワーク「強みの観察」では、自らの「強み」を日常場面において観察します。「強み」の講習③では、「強み」に対する理解を深め、ホームワーク「強みの意図的活用:行動実験」では自らの「強み」を意図的に活用します。最後に、支援プロジェクトは、初回のオリエンテーション発達障害者のワークシステム・サポートプログラム発達障害者の強みを活かすための相談・支援ツールの開発 ※1 https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/index.html※2 https://www.jeed.go.jp/location/koiki/1.htmlWSSP版 強み育成プロジェクトの構成オリエンテーション「強み」の講習①「強み」の講習②ホームワーク「強みの観察」「強み」の講習③ホームワーク「強みの意図的活用:行動実験」振返り図1 プロジェクトの構成図2 「強み」の定義と構成要素図3 「強み」の種類(強みカード)働く広場 2023.7表面裏面28
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