働く広場2023年9月号
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三鴨 Aさん 今回は、前回取材した「障害者就業・生活支援センターTタALANT」センター長の野の路じ和か之ゆさんに企業の障害者雇用担当者をご紹介いただき、座談会を開催しました。司会進行は、本誌編集委員の三み鴨か岐み子こさんです。者として、どのような思いで仕事に取り組んでいますか。また、どのようなときにやりがいを感じますか。くさ」を感じている人が多いと思います。そのような人たちが、少しでも、安心・安定して働くことができ、人生みなさんは、障害者雇用の担当障害のある人たちは「生きにもちきずラント を豊かなものにできればと思っていますし、それが少しでも実現したときには、やりがいを感じます。また、自己発信を苦手とする人も多いので、その人の思いを代弁しながら寄り添うことを大切にしています。逆に、働くことによって、ご本人の体調が悪化したり、働くことへの自信や意欲を失ってしまうようなことは避けたいと思っています。私の場合は、業務を受託している事業会社から感謝の言葉をもらったり、次の仕事の依頼をいただいたり、必要とされていると感じることにやりがいを感じます。また、ご本人の「働きたい」という気持ちにしっかりと向き合うことができた結果、働くことにBさん 困難を感じていた人が、業務のマッチングや同僚との関係性などの問題をクリアし、週20時間から週30時間へと勤務時間を延ばして安定して働けるようになったことがありました。このようなときにも喜びを感じます。新しい仕事に挑戦できるようになったなど、ご本人の成長を感じられる瞬間は、私も本当にうれしいです。特に、自分が立てた目標に対して、それを意識しながらとてもがんばっているときなど、ご本人の行動にも変化を感じられるところが、とてもうれしく思います。また、ご家族との面談で「この会社で働くことができてよかった」などと、感謝の言葉をいただけたときも胸がいっぱいになりますね。Cさん 障害者雇用担当者のやりがいとは?『働く広場』編集委員三鴨岐子(みかも みちこ) 名刺や冊子などのデザイン制作を手がける「有限会社まるみ」の取締役社長。 障害のある社員の雇用をきっかけに「中小企業の障害者雇用推進」に関する活動を精力的に行っている。 グループ会社の業務サポートや施設運営などを行う特例子会社の事業所で、障害者雇用にたずさわり12年目。約100人の障害のある社員の定着支援を行っている。職場適応援助者(ジョブコーチ)の資格を持つ。 グループ会社の事務代行やメール室サービス、印刷業務などを行う特例子会社で障害者雇用にたずさわり13年目。現在は管理部門の業務と兼務しながら、精神障害のある社員2人をサポートしている。ジョブコーチの資格を持つ。 グループ会社の事務代行やリラクゼーション業務、清掃業務などを行う特例子会社の障害者雇用担当者。親会社からの出向で担当となり4年目。定着支援リーダーとして採用活動や支援者の育成などを行う一方で、障害のある社員約10人を個別にサポートしている。司会進行座談会参加者プロフィール働く広場 2023.9 障害のある人の雇用と定着のために重要な役割を果たすのが障害者雇用にかかわる担当者の方々。この連載では、担当者のみなさんがモチベーションを維持・アップしながら、スムーズに業務を行うためのヒントを探っていきます。  第2回は、企業で障害者雇用を担当している方々に、仕事のやりがいや課題などについて、座談会形式でお話しいただきました。AさんBさんCさん10第2回第2回クローズクローズアップアップ〜障害者雇用担当者座談会(前編)〜〜障害者雇用担当者座談会(前編)〜障害者雇用担当者の障害者雇用担当者のモチベーションアップモチベーションアップ

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