しかも『COMPANIES全体』で障がい者雇用を進めていく必要がありました」と森嶋さんはいう。このような経緯で、特例子会社の設立が検討された。特例子会社の事業選択においては、「店舗を支える仕事」ということが重視された。事業に貢献してもらう観点からだ。「店舗の清掃業務を特例子会社の事業にすれば、障がい者雇用の課題と店舗の困り感を同時に解決できると思いました」とのことである。現在、F&LCサポートでは、5〜6人の障害者スタッフとトレーナーでチームを編成し、大阪府内のスシロー、杉玉の店舗における開店前清掃の業務を請け負っている。在籍している障害者スタッフは16人、3チームの編成である。仕事の開始は8時30分。障害者スタッフとトレーナーは店舗に直行し、仕事を始める。午前中はスシロー店舗の清掃、午後は杉玉店舗の清掃だ。午前の仕事はスシローの開店時刻11時までに終わらせる必要がある。おもな仕事は、掃き掃除、モップがけ、寿司レーンの拭きあげ、ソファ拭き、テーブル拭き、カスター(調味類)セット拭き、バックヤード清掃などである。レーンごとに担当制で作業を進める。店舗を移動後、昼食休憩をはさんで杉玉の店舗清掃となる。杉玉もスシローと同様に、開店前に仕事を終わらせる必要があるが、杉玉はスシローとは店チーム編成で店舗の開店前清掃を行う 働く広場 2023.9店舗の開店前清掃をF&LCサポートの清掃チームがになう店内のスロープのモップ拭きカスター(調味類)セット拭き待合スペースの掃き掃除スシロー難波アムザ店注文用タブレット端末の拭取り23
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