働く広場2023年9月号
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舗レイアウトが違うので、仕事内容や作業手順が異なる。また、客がキープしている焼酎の瓶があることなどから、スシロー以上により細かい作業が続く。トレーナーが作成したスケジュールをもとに、障害者スタッフたちが、主体的に作業を進めていく姿が印象的だ。2022年11月に入社した障害者スタッフの一人、西■田■健■一■さんに話を聞いた。■■■   ■  ■■■ ■■ 「前の仕事は事務職だったのですが、自分に向いているのは体を動かす仕事なのかもしれないと思っていたところ、F&LCサポートの求人がありました。特例子会社の認定を目ざしていると聞いて、チャレンジしたいと思いました。最初はいわれた仕事をこなすので精一杯だったけど、いまは『お客さまの目に入るところはきれいにしておかなければ』と、お客さまのことを考えるようになりました。お客さまに食事を楽しんでもらえるようにと思って仕事をしています」と話す。トレーナーの一人、河■合■寛■さんにも話■■藤■康■永■さんが視察に入っていた。「実際を聞いた。 「障がいのある人とかかわった経験がなかったので、戸惑うことも多かったのですが、自分が心を開いてかかわると、気持ちが通じ合うようになり、うれしいです」と笑顔で話してくれた。取材でうかがったスシロー難■波■アムザ店には、トレーナーの育成を担当する近■に他店の活動を見ると、自分の店で活かせることがたくさん見つかりました。月曜からさっそくやってみようと思います」と意気込む。荒木さんは「『障がいがあるからこれができない』ではなく、どうやったらできるかを考えて障がい者スタッフとかかわってほしいとトレーナーに指導しています」と話す。そもそも店舗の清掃は、その店のパートスタッフたちが開店業務、閉店業務の一連の作業として行うきまりであった。けれども繁忙期、繁忙日などは、製造と接客で忙殺されてしまい、どうしても「行き届かなくなる」ことがあったそうだ。障害者スタッフが現場の「困り感」を解決する「救世主」に働く広場 2023.9タイムスケジュールの一例。担当者と清掃場所や順序などが一目でわかるようになっている待合スペースの清掃を行う西田健一さんスタッフにアドバイスをする河合寛さん(右)入り組んだ部分を清掃するために道具を自作するなどの工夫もテーブル拭きやソファ拭きなど、対象にあわせて色違いのダスターを使い分ける24

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